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一粒のタネから広がる未来 ~TAKII Staff VOICE~

14.05.14

~第57回 世界で愛されるヒマワリ 世界で愛されるヒマワリ『サンリッチ』シリ-ズ~

 世界で初めて開発された切り花に向いたひまわり品種は、タキイ種苗が開発した『サンリッチ』シリーズだということをみなさんご存知でしょうか? 今でこそ花束やアレンジメントでよく利用されているひまわりですが、以前は見上げる程背が高い大輪の品種しかなく、花粉も多かったため切り花には不向きだと言われていました。

 そんなひまわりの歴史を変えたのが、『サンリッチひまわり』です。「太陽がいっぱい」という意味を持つ『サンリッチ』は、一本立ちの切花用品種で、美しい花形で花粉が出ないため花持ちもよく、栽培性にも優れています。1991年に『サンリッチレモン』、翌92年に『サンリッチオレンジ』が発表されて依頼、これまでに10品種を発売しています。

 今回は、今や日本だけでなく世界各地で愛され続けているタキイを代表する品種『サンリッチひまわり』の歴史についてご紹介いたします。

◆みなさんにとってのヒマワリとはどんなイメ-ジの花でしょうか?

 以前のヒマワリのイメ-ジと言えば、プールサイドに咲いている粗野な花というイメージでしたね。切り花ではない、露地に咲く花。「ロシアヒマワリ」と呼ばれる種類が一般的で高さ2mほど、花弁が垂れていてだらんとした印象でした。

◆サンリッチひまわりの名前の由来は?

ヒマワリは、英語で「サンフラワー」、フランス語では「ソレイユ」、さらには学名で「ヘリアンサス」と、これらはすべて「太陽の花」を意味する言葉で、国や所は変わっても、ヒマワリに対するイメージは普遍であることがうかがえます。
 その太陽のように明るく力強いヒマワリの中で、国内取り扱い数量の80%以上を誇るヒマワリの代名詞ともいえるシリーズが『サンリッチひまわり』です。『サンリッチひまわり』へのニーズは国内に限ったことではなく、例えばヨーローッパの切り花需要を支えるオランダの花き市場でもヒマワリ全体の取り扱い数量の90%以上を占めるなど、ここまで高い水準で世界に認められたヒマワリは『サンリッチひまわり』以外には存在しません。

◆切り花のヒマワリを育種のきっかけは?

『サンチッチヒマワリ』の生みの親であるブリ-ダ-(育種家)の羽毛田 智明のコメント

 育種を始める前は、ヒマワリに目を向けている人は、多くはありませんでした。そもそも、最初は切り花品種を作出しようとは全然考えてなかったんです。高性品種ではなくて、矮性品種を作ろうと考えてました。当時のヒマワリの多くは見上げるほど高く育つ種類だったので、逆に小さな子どもが目の高さで楽しめるような矮性のヒマワリがあればおもしろいんじゃないかと。それがヒマワリの育種をはじめるきっかけでしたね。そのイメージをもとにできた品種が'ビッグスマイル'です。
 そういうわけで育種を開始したのですが、掛け合わせの素材(親)に何を使おうと考えたところ、当時、花形のよい品種は'太陽'という高性種しかありませんでした。そのため、それら高性種と'ドワーフサンゴールド'などの矮性種の掛け合わせを行っていたのですが、そのような中から背の高い端正なヒマワリができてきました。一方、食用ヒマワリの系統に花粉の出ないものがありました。「花形と草姿のよい高性種、それに無花粉の特性を兼ね備えた品種ができれば、おもしろい品種になる」と、その時考えました。

◆今後の目標は?

今出回っているヒマワリはほとんどが明るいイメージのものなので、もう少しシックなイメージを備えた品種を作りたいです。元気いっぱい、という今のイメージももちろんよいのですが、一言で言い表せない奥深さを兼ね備えた品種が作れたらと。先を行くバラのようにさまざまな趣を持つ品種がある品目に近づけたい。

◆今後『サンリッチひまわり』について

最近では父の日の花として『サンリッチひまわり』を使うことが定着しつつありますが、明るく力強い、元気のよい花として、まさに「お父さん」というイメージにぴったりです。ぜひ父の日をはじめ、いろいろな記念日に、大切な人に『サンリッチひまわり』をプレゼントしてみてください!

また、夏休みの観察日記の材料として使用しても、おもしろいのではないでしょうか。『サンリッチひまわり』は夏場、タネまき後50~60日で咲きますから、夏休みに入る10日ほど前にまいておけば、休みの間中、観察できるわけです。シンプルなヒマワリは子ども達が馴染みやすい花で、情操教育にもおすすめの植物です。

みなさんのお役に立つ情報をたくさんご提供して行ければと考えております。
どうぞ、宜しくお願い致します。

タキイ種苗㈱広報担当

タキイ種苗(株)広報担当

【写真左】松本 麗(マツモト レイ)
出身地:滋賀県
好きな野菜:こどもピーマン
好きな花:ユ-ストマ
マイブ-ム:コ-ラ

【写真右】荒木 匡子(アラキ キョウコ)
出身地:奈良県
好きな野菜:トマト
好きな花:ガーベラ
マイブ-ム:中国茶

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about
タキイ種苗㈱ 1835年(天保6年)の創業以来、野菜や草花のタネ・苗から便利で役立つ農園芸グッズまで幅広く取り扱っています。弊社の代表的な品種に、野菜ではトマト『桃太郎』、草花ではヒマワリ『サンリッチ』シリ-ズなどがあります。これからも、国内外の農業生産者・消費者のニーズに合った新しい品種の育種・開発に努め、世界の「食」と「農業」を支えていきます。
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~第62回2.野菜を育てよう おてがる菜園~
~第61回1.野菜を育てよう おてがる菜園~
~第60回2.野菜を育てよう 袋栽培《秋》ハクサイ~
~第59回1.野菜を育てよう 袋栽培《秋》ダイコン~
~第58回 ひまわりの栽培 『サンリッチひまわり』の栽培にチャレンジ!~