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だから、言わんこっちゃない ~EEIE Editor's VOICE~

12.03.07

富士山のおもてなし。

ここ最近、旅取材がやたらと多くなっているEEIEエディターズTです。しかも、2月22日に公開したVOICEでお伝えした鳥取に続いて、岐阜県の高山と白川郷、さらには山梨県の富士五湖と、雪の多いエリアの取材ばかりです。当然、雪に降られることも多くなるのですが、富士五湖の取材に至っては、朝5時半に起きて、山梨まで行ったのに、取材期間中のほとんどが雪で、富士山がまったく見えないという残念な結果に・・・。そんな、富士五湖への旅取材を少しだけご紹介します。

山梨県と静岡県では、2004年から富士山を世界文化遺産に登録するための運動が推進されていて、2007年に日本の「暫定リスト」に登録され、2012年の1月には鎌倉(神奈川県)とともにユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産センターに日本国政府から登録推薦書が提出され、早ければ2013年に世界遺産への登録が認められることになっているそうです。ちなみに、富士山が世界遺産に推薦されているのは、「富士山が雄大さ、気高さ、美しさなどを基盤とし、信仰や芸術を生み出した山として、世界にふたつとない価値を持っているから」だそうで、「景観はもちろん、信仰や芸術の面においても日本と日本文化を象徴する名山」であるということなのだとか。

そんな富士山の世界遺産の登録推薦書には山梨県と静岡県で25の構成資産(世界文化遺産となりうる対象の「顕著な普遍的価値」を具体的に証明するものとして選ばれた資産のこと)が記載されていて、今回の旅ではそのうち山梨県の構成資産のいくつかを巡ってきました。まずは、山梨県富士吉田市の御師(おし)住宅と北口本宮冨士浅間(せんげん)神社へ。富士山の登山道はいくつもあるが、北口本宮冨士浅間神社を起点として富士山頂を目指す道「吉田口登山道」が富士講(富士山信仰)信者の登山本道と定められたため、18世紀以降は最も多くの富士道者(富士山に信仰のために登山する人々)に利用されている登山道だそうです。そのため、北口本宮冨士浅間神社の門前には、富士道者の世話をし、自らの住宅を宿坊として提供する富士御師の住宅が86軒もあったそうで、そのいくつかを見学することができます。また、北口本宮冨士浅間神社は、富士山を神格化した木花開耶姫命を祀る神社で、富士道者の厚い信仰を集めていた由緒正しい社です。そんな富士山信仰にまつわる名所を見学しつつ、俗な私は、富士吉田の名物である「吉田のうどん」も忘れずに堪能してきました。

北口本宮冨士浅間神社には、写真の日本最大の木造鳥居などが現存しています。
写真の「旧外川家住宅」など、富士吉田市には御師の住宅が数多く残っています。
具のキャベツが特徴的な「吉田のうどん」。市内には60軒以上のうどん店があるそうです。

続いて、富士山の麓に点在する5つの湖「富士五湖」を順番にめぐります。山梨県側の富士山麓にある山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖の総称が「富士五湖」なのですが、いずれの湖も富士山の噴火による溶岩によって堰き止められた堰止湖で、湖の水の大部分が湖の底から湧き出る地下水なのだとか。富士五湖のそれぞれが富士山のビュースポットなのですが、天気が悪くて、富士山はまったく見えません。富士山のビュースポットとして名高い本栖湖でも、千円札の裏の富士山の撮影地に行ったのですが、富士山はまったく見えません。一体、何のために山梨まで来たのだろうか・・・。山中湖、河口湖、本栖湖には遊覧船も運転されていて、船の上から富士山を眺めることができます。実際に、山中湖で遊覧船に乗ったのですが、やっぱり、富士山はまったく見えません。本当に何をするために来たんだろう・・・。

山中湖の遊覧船からの眺め。本当なら、湖の向こうに富士山が見えるはずなのに・・・。
千円札の富士山の写真が撮影されたという本栖湖。やっぱり富士山は見えません・・・。
西湖の西側に広がる青木ヶ原樹海。ネイチャーガイドツアーで散策してきました。

富士山を見るために山梨まで来たにもかかわらず、まったく富士山を見ることができませんでした。残念すぎます・・・。そんな時(富士山が見えない時)には、現地の方々は口を揃えて「富士山が恥ずかしがっていて、隠れている」と言うそうです。そうか、私の日頃のおこないが悪いわけではないんだ、と勝手に納得することにしておきます。恥ずかしがって隠れている富士山と、粋な表現で富士山を見ることのできなかった観光客を癒やしてくれる地元の人々。そんな富士山のおもてなしを知ることができただけでも旅に出てよかったと思うことにします。改めて富士山を訪れた際には、富士山が恥ずかしがらずに顔を見せてくれるといいのですが・・・。

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エルマガジン社/EEIE エディターズ 「快適できれいなくらし」の姿を追い求め、日々、取材や編集に明け暮れるエルマガジン社EEIEエディターチーム。三者三様なパーソナリティを全開に、仕事漬けの毎日で、自らの家庭での暮らしは「快適できれい」とは正反対のところが悩みの種…。
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関西一のパワースポットへ、初詣。
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鉄瓶を育てています。
秋の終わりの、山陰の旅。