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だから、言わんこっちゃない ~EEIE Editor's VOICE~

11.09.28

風立ちぬ、今は秋。成熟の白い秋には、石を切り出し。

暑い夏も終わり、残暑厳しい中それでもずいぶん過ごしやすくなり、日一日と秋めいてきました。まさに風立ちぬ、今は秋。

淡路島で海水浴。丸1日泳ぎまくって、真っ黒になって帰ってきました。.

夏の終わりは毎年、ちょっと寂しくもの悲しい気持ちになります。 子どもたちも夏休みの楽しいたくさんの想い出を胸一杯に抱えつつ、 9月に入って、また学校へと通い出しました。

さて秋と言えば作物の実りの季節ですが、
秋は「白秋」と言われています。

お盆休みに行った淡路島の淡路ハイウェイオアシスにて。ここのゆるキャラが「わたるくん」。「パパと同じや!」

これは中国の五行説に基づく考え方で、東西南北、四つの方位をあらわす象徴的聖獣が"四神"とされる「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」で、かつての平安京もこの思想を基に街が配置され、京の都の東西南北をこの四神が守っていると言われました。
五行説では季節は「五時」といい、四季の終わりにそれぞれ「土用」を設けて、1年を5つに分けて、春は「青春」、夏は「朱夏」、秋は「白秋」、冬は「玄冬」、そして各々の季節の終わりの18日間が「土気(土用)」
になります。

これを人の人生に当てはめると、それぞれ次のような年代になるそうです。

キッザニア甲子園でパイロットの職業体験。制服を着て、ちょっと凛々しくなっています。

「青春」10代後半~30代前半
「朱夏」30代前半~40代後半
「白秋」50代~60代後半
「玄冬」60代後半~

そして、『論語』ではそれぞれの時を、下記のように記しています。

「青春」学を志す
「朱夏」身を立てる/惑わず、天命を知る
「白秋」耳に従う
「玄冬」矩(かね)を超えず

おばあちゃんと行った須磨海浜水族館で。イルカ"ふれ愛"プールでイルカにタッチして大はしゃぎでした。

でも、「青春」ってよく言われるんで、春が青いのは何となく納得できても、夏が朱くて、秋が白いのはちょっと違和感があるなあ、と思っていたんですが、先日、行きつけの居酒屋のカウンターで隣り合ったある街の先輩に聞かされた説明に思わず納得してしまいました。

曰く、「鉄は熱する前は青白くて、それを熱すると赤くなり、
やがて白くなって、最終的に冷めると黒く固くなるやろ。人生もそれと一緒や」

なるほど。
じゃあ青春が終わっても、人生はますます朱(赤)く熱されて、やがて白く冷めていき、そして黒く固く身を結ぶということ。
最近じゃ、青春の時期こそ、人生のピークとされて、青春の終わりを悲しむ風潮がありますが、いやいやまだまだ、これから熱されて朱い夏を経て、白い秋へといたって成熟するわけです。
青春は未熟だけれど、白い秋こそが成熟だと。

そう思うと、春夏秋冬も、そして人生も、行く夏を惜しむよりも、白い秋の実りを楽しもう、という気になりませんか?

付け足しになりますが、フォークシンガーの加川良さんに『幸せそうな人たち』という名曲があるんですが、こんな歌詞です。

青い春は石を剥がし
朱い夏に石を投げ
白い秋は石を切り出し
玄(くろ)い冬に石を敷く~♪

ね、1年の季節の移り変わり、引いては人の一生の齢の重ね方を想起させるいい歌詞でしょ?
玄い冬の終着に向けて、白い秋はやはり春、夏と培ったエネルギーがいよいよ成熟する時。 あなたの今年の秋は、どんな実りの秋になりそうですか?

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エルマガジン社/EEIE エディターズ 「快適できれいなくらし」の姿を追い求め、日々、取材や編集に明け暮れるエルマガジン社EEIEエディターチーム。三者三様なパーソナリティを全開に、仕事漬けの毎日で、自らの家庭での暮らしは「快適できれい」とは正反対のところが悩みの種…。
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