1. EEIE HOME
  2. VOICE
  3. だから、言わんこっちゃない ~EEIE Editor's VOICE~
  4. ちょっと座って、考えてみませんか?

VOICE

だから、言わんこっちゃない ~EEIE Editor's VOICE~

11.08.03

ちょっと座って、考えてみませんか?

毎日の食卓で、オフィスで、ランチやカフェで、通勤電車で椅子に座る私たち。くらしのなかの椅子は、生活に寄り添う大切なアイテムです。以前、4月の特集で「一生モノの椅子選び」 でリビングやダイニングの椅子をご紹介しました。デザインや機能のことを知ると興味が湧いてくるもの。取材以来すっかり椅子好きになったエディターズKです。

現在関西では、椅子をテーマにしたユニークな展覧会「かんさいいすなう 人は座って考える? 大山崎山荘にすわろう」が[アサヒビール大山崎山荘美術館]で開催されています。
こちらの美術館は、実業家の加賀正太郎が設計した山荘で、イギリス・チューダー様式の3階建て。淀川を見下ろす開放的なテラスや、ヨーロッパから取り寄せたステンドグラスがはめ込まれた階段など、随所に見どころがある本館建築と、建築家・安藤忠雄設計の現代建築の新館[地中の宝石箱]からなる、アート好きの間でも人気の高い私設美術館です。椅子の展覧会というと、北欧のデザイナーものが注目されがちですが、この展覧会は現代の日本の作家に注目した展覧会です。

日本人にとって椅子とは、畳生活から一変した明治以降からのお付き合い。生活におけるひとつのツールでありながら、用途だけでなく造形的に、そして象徴的に、幅広い可能性を秘めた題材として、工芸家やデザイナーの心をとらえて離さないモノです。
今回開催している[アサヒビール大山崎山荘美術館]は、もともと京都で活躍した民藝を代表する木漆工芸家・黒田辰秋の椅子作品を所蔵している美術館です。その流れもあり、地元関西で活躍する現役の作家・30名に作品出展を依頼、約50脚の力作が美術館に集結し実現したという今回の展覧会。鑑賞するだけでなく、ほとんどの椅子に触れて、座ってみることができるという新しい試みです。

もともと別荘として建てられた建築と、家具の相性はバツグン。ゆったりした展示室にレイアウトされた椅子は、想像していたよりも座り心地が異なるもの。同じように見えるケヤキの素材でも、座面や背面のカーブやエッジによって、やわらかく感じたり、くつろげたり、スッと背筋が伸びる椅子だったり。作り手の思い描く生活スタイル(制作意図)が、一瞬で体で感じ取れる体験は、暮らしのアイテムだからでしょうか。
多様なそれぞれの椅子に腰掛けて、機能性や造形性を確かめながら、「この椅子が我が家のリビングにあったらどんな感じだろう?」と自分自身の生活スタイルを想像してみるのも楽しいひとときです。子どもの楽しむための椅子もありますので、夏休みに家族ででかけてみるのもおすすめですよ。

  • これはオーム貝の形をしたベンチ。木をくりぬいて作った作品でなんと250kgもあるそう!
  • 「剣」という名の椅子は権力の象徴のような威厳のあるデザイン。

【展覧会データ】
「かんさいいすなう 人は座って考える? 大山崎山荘にすわろう」
6月17日(金)~9月25日(日)
※7/18(月・祝)9/19(月・祝)開館、7/19(火)9/20(火)休館
10:00~17:00(入館は16:30まで)月曜休
会場:アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府大山崎町)
大人700円、大高生500円、中小生無料、障害者手帳をお持ちの方300円
TEL:075-957-3123(総合案内)
http://www.asahibeer-oyamazaki.com

PAGE TOP

about
エルマガジン社/EEIE エディターズ 「快適できれいなくらし」の姿を追い求め、日々、取材や編集に明け暮れるエルマガジン社EEIEエディターチーム。三者三様なパーソナリティを全開に、仕事漬けの毎日で、自らの家庭での暮らしは「快適できれい」とは正反対のところが悩みの種…。
Voice Index
これからも自分のペースで走り続けよう。長距離走者のように。
関西一のパワースポットへ、初詣。
篠山のめぐみ、岡本の口福。
鉄瓶を育てています。
秋の終わりの、山陰の旅。