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だから、言わんこっちゃない ~EEIE Editor's VOICE~

11.03.31

「希望を繋ぎながら時を積み重ねて、いつの日か...。」

3月11日に東日本で起こった大地震でお亡くなりになられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げるとともに、未曾有の災害にあわれた被災地の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。そして、1日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

個人的にも今回の大地震では被害は少なかった山形の生まれとはいえ、今回、激甚な被害にあった東北の出身であり、生まれ育った街が一瞬にして破壊し尽くされ、多くの方々の尊い命が奪われた惨状には言葉もありません。

また、関西に暮らす私たちにとっては、いやがおうにも16年前の阪神淡路大震災を想い出し、あの時の絶望的な気持ちに被災地の皆さまが陥っていると思うと、たまらない気持ちでいっぱいです。

そんな被災地の皆さまに、遠く離れた関西に暮らす私たちにも少しでもお役に立つことがあればと、阪神淡路大震災の時に全国の皆さまからの温かいご支援、ご援助で明日への希望を繋いだ私たちは、恩返しの気持ちも踏まえて、被災者救援募金を行っております。

詳しくは、Lmaga.jpをご覧くださいませ。皆さまのご厚意をよろしくお願い申し上げます。

私たちは16年前、阪神淡路大震災が起きた1995年1月17日のことをずっと忘れないのと同じく、今年の3月11日のことも、きっとこの先、一生忘れることなく、今回の災害の教訓を子どもたちや次の世代に語り継ぐことになると思います。

その大地震が起きる半月前(今となってははるか昔にも感じられますが...)、EEIEのスタート以来、VOICEで2年間続いた連載「grafが近畿2府4県を旅して考える、きれいなくらし。」の最終回の取材に、滋賀県の湖北、余呉湖に行ってきました。
滋賀の湖北は2年前、この連載の第1回目で取材で訪ねて、その後、何度も取材に同行してくれた、木之本の[冨田酒造]の冨田泰伸さんに出会った、この連載の想い出の地。
2年前の取材では、余呉湖畔にある[徳山鮓]で余呉湖で釣り上げられたワカサギの天ぷらや、近くの山で撃ったばかりという熊を使った熊鍋、この地の名産の熟鮨などの品々と、[冨田酒造]さんの銘酒「七本槍」と、美味美酒を腹一杯食べて飲んで、大満足な一時を過ごしました。

その時の想い出が強烈で、2年の連載の間、grafの皆さんとも「いずれまた、湖北に行こう」と言いつつ、いよいよ連載の最終回を迎えることになって、「やっぱり最後に行くなら湖北でしょ!」となったわけです。
まだ雪深い余呉湖畔で、2年前に[徳山鮓]で山ほど天ぷらを頂いたワカサギを自分たちで釣ったり(結構、大漁でした!)、そば打ちを体験したり...とこの地ならではの体験の後、地元の米農家[お米の家倉]の家倉敬和さんや2年間の連載で訪ねた方々にもゲストとしてご参加頂いて、同窓会ならぬ大宴会となりました。
その模様は、近日公開の「graf と近畿2府4県を旅して考える、きれいなくらし。」の最終回を楽しみにお待ち頂くとして...。

その取材で、まだまだ雪深く積もった、滋賀県と福井県の県境の栃ノ木峠を、みんなで足にかんじきをつけて渡りました。この小さな峠がかかる山の稜線は分水嶺(ぶんすいれい)になっていて、この稜線を挟んで、福井県側に積もった雪の雪解け水はやがて日本海に、滋賀県側に積もった雪は琵琶湖から淀川を経て、やがて瀬戸内海へと流れるそうです。 いわば、自然の水系の境目、分岐点というわけです。

分水嶺といえば、大きくは国の歴史や、もっと身近には私たち1人1人の人生にも、分水嶺といえるような転換点、分岐点があるのだと思います。 今回の東日本で起こった大地震や16年前の阪神淡路大震災は、私たちにとっても、この国にとっても、1つの分水嶺、転換点となるのでしょう。 そして今こそみんなで助けあい、この大震災を乗り越えて、希望を繋ぎながら復旧、復興の時を積み重ねていって、いつの日か、自分が歩んできた、過ごしてきた日々を振り返って、この分水嶺を回想することになるのでしょう。

そしていつの日か振り返った時に、時を経て、私たちの前に失われた時が静かに立ち現れるかもしれません。

だからこそ、今過ごしているこの一瞬一瞬や、目の前にいる人々のことを大事に時を重ねていきたいと想います。

そんな想いを巡らしながら、改めて被災地の1日も早い復旧と復興をお祈り申し上げます。希望を持ち続ければ、明日はまた必ずやって来ます。

EEIEスタート以来、2年間で連載22回を数えたVOICEの「grafと近畿2府4県を旅して考える、きれいなくらし。」は、今月で最終回を迎えました。この連載企画を通じてお会いした皆様のくらしのカタチや生活の知恵にとても刺激を受け、自分自身の日々のくらしを見つめ直すきっかけになりました。改めて、お会いした皆様やご愛読頂いた読者の皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました!

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エルマガジン社/EEIE エディターズ 「快適できれいなくらし」の姿を追い求め、日々、取材や編集に明け暮れるエルマガジン社EEIEエディターチーム。三者三様なパーソナリティを全開に、仕事漬けの毎日で、自らの家庭での暮らしは「快適できれい」とは正反対のところが悩みの種…。
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