
10.08.04
いよいよ本格的な夏到来!というわけで、大阪の街も「夏祭り」が元気です。賑やかな祭り囃子に、美味しそうな匂いを解き放つ屋台の数々。冷静に考えると、コスパも味も"絶品"とは形容しがたいはずなのに、その誘惑には抗えない...。雰囲気と気分、一緒にいる相手が、こんなにも味覚に影響を与えるという事実に、脳科学や行動心理学への興味が沸いてきた、EEIE エディターズの2号です。
今回は、そんな夏祭りのひとつ、難波八阪神社の船渡御(ふなとぎょ)で感じたことです。

大阪・浪速区という街中にある難波八阪神社は、昭和49年に改築された近代的な社殿と、獅子頭をかたどった高さ12m、幅11m、奥行10mもの大きな獅子殿が有名で、初めて見た人は、その大きさに驚くこと請け合い。そんな難波八阪神社の夏祭りの神事である道頓堀川船渡御は、江戸時代には大阪天満宮の天神祭と並び盛大に行われていたと伝わっているもので、江戸時代中期以降に途絶えていたものを、氏子や地元企業の支援によって、2001年に230年ぶりに復活! 今年は記念すべき10回目の開催という節目でもあったそうです。
夕暮れが近づくとともに、この夏祭りの始まりを知らせるどんどこ船が太鼓を打ち鳴らしながら登場すると、戎橋から相合橋までの橋のたもとや道頓堀の遊歩道である「とんぼりリバーウォーク」には、カメラを手にした観光客はもちろん、浴衣を着たカップルもちらほら。また、一部道頓堀川沿いの店では、オープンテラス風の装いで、馴染み客と盛り上がりを見せる"地域密着"の触れ合いが垣間見えたりもしました。そして、この夏祭りを趣深いものにしていたのが、「いっとこ!ミナミ」と書かれた700を超える提灯の演出。数多くの人々や地元企業の支援を受けながら、伝統的な夏祭りは継承されていくんだなと実感したミナミの風景でした。
何より、エフエム大阪やなんばウォークなど、ミナミを代表する企業・団体が乗り込んだ神事船は、それぞれ個性的な装飾とパフォーマンスで、観客の注目を集めるとともに、見ていて羨ましいほどの連帯感と最高の笑顔を振りまいていました。やっぱり、祭りというのは、古今東西、人と人、歴史と人、街と人を紡いでいくものなんですね。


