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健康な毎日のために ~KMN helth care VOICE~

12.06.27

【食事】 朝食だけでも無塩に

[菅原医院(東京都練馬区)院長、医学博士]
菅原 正弘

会社の健康診断で高血圧を指摘されたHさん(51歳)。和食中心の食生活だと塩分過多になると医師に言われ、減塩に取り組むことにした。

遅れている減塩意識

 「塩分の取り過ぎは体に良くない」ということは誰もがご存じだろう。だが、実際にどのくらいの量の塩分を、自分が毎日摂取しているか、正しく認識しているだろうか。
 今年4月、厚生労働省は5年ぶりに塩分摂取量基準を改定した。これにより、男性は1日10g未満から9g未満に、女性は8g未満から7.5g未満へと変更された。高血圧や糖尿病など持病のある人は、既に医師や栄養士から何らかの指導を受け、塩分の摂取量に注意していることだろう。
 2008年に厚生労働省がまとめた栄養調査によると、日本の成人1日当たりの塩分摂取量の平均値は、2001年の12.1gから10.9gへと年々減少していることが分かっている。しかし、これでは改定前の数値にも追いついてはおらず、我が国はまだまだ減塩に対する意識と実践について、遅れていると言わざるを得ない。
 塩分は生命の維持には欠かせない成分であると同時に、必要以上に摂取してしまうと、脳卒中や心臓病をはじめとする循環器疾患を引き起こす危険性がある。また、血圧との関連性も深く、同様に高血圧症を招いたり、動脈硬化を促す可能性も高い。「塩分の摂取過多に注意」と、盛んに言われるのはそのためである。
 一般に、「洋食に比べ、和食は体に良い」と言われるが、それは「脂肪量」を基準に考えた時のこと。塩分摂取量から見れば、漬物や味噌汁、魚の干物など塩分が豊富なメニューの多い和食が、必ずしも健康的な食事とは言えない。実際、肥満大国米国人の塩分摂取量は1日当たり約5gと言われている。もちろん、彼らのような食生活をしていれば、脂肪過多による高脂血症などが問題となってくる。
 最近の研究によると、1日当たりの塩分摂取量が1g増えると、胃ガンの発症率が18%も上がるというデータも出ており、今後ますます減塩を推進していくことが大事だと考えられる。

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