1. EEIE HOME
  2. VOICE
  3. Joshinの試用レポート ~KADEN expert VOICE~
  4. STAX コンデンサー式イヤースピーカーシステム SRS-4170

VOICE

Joshinの試用レポート ~KADEN expert VOICE~

11.04.06

STAX コンデンサー式イヤースピーカーシステム SRS-4170

話題の商品をスタッフが使ってみる「試用レポート」。

今回は、コンデンサー型イヤースピーカーならではの繊細な表現力と圧倒的な情報量を誇る「SRS-4170」を取り上げてみました。

最新モデルは、振動フィルム、マウントエレメントが改良されて、音の厚みや精度がアップ!より広いソースに対応したサウンドを聴かせてくれます。「ヘッドホン」とは呼ばず「イヤースピーカー」と言われる理由もご紹介します。

★ スタックス SRS-4170 のここが凄い!! ★

新Λ(ラムダ)シリーズSR-507と同じ発音体を採用したイヤースピーカー「SR-407(Signature)」と真空管を出力段に採用したドライバーユニット「SRM-006tS」の組合せによるハイクォリティなシステム。

★ イヤースピーカー「SR-407」★

  • 「SR-407(Signature)」はラムダシリーズの最上級モデル「SR-507」と同じ発音体ユニット(サウンド・エレメント)を搭載。
  • ケーブルにはPC-OCC平行6芯特製幅広低容量平行ケーブルと金メッキのプラグを採用した高級モデル。
  • 振動膜には、温度や湿度による伸び・縮みがきわめて少ない新素材の薄膜を採用。

★ ドライバー「SRM-006tS」(ヘッドホンアンプ) ★

  • 出力段に高耐圧双3極管の6FQ7/6CG7真空管を搭載したハイブリット構成の高級ドライバー。
  • 信号回路はカップリングコンデンサーが入らない全段直結AクラスDCアンプ・フルバランス回路構成、XLR端子のバランス入力を装備し、カスタムメイドの高音質2重軸4連ボリュームを搭載。

姉妹モデルの【SRS-2170】もあわせてご紹介いたします。

  • 商品構成のご紹介
  • イヤースピーカー「SR-407」のご紹介①

商品構成は【写真右】イヤースピーカー「SR-407」、【写真左】専用ドライバー「SRM-006TS」。付属品は「SRM-006TS」用電源ケーブルとラインケーブル、取扱説明書、保証書(1年間)。

【SR-407】の特性 再生周波数帯域:7~41,000Hz 静電容量:110pF(附属コードを含む) インピーダンス:144kΩ/10kHz(ケーブルを含む) 音圧感度:101dB/100Vr.m.s. 感極電圧:580VDC 左右チャンネル表示:ヘッドバンドアーク部にL/R表示、及びコードに実線(左)、点線(右)の表示

本体重量は340gとケースの大きさ(W)78x(H)123mmからすると軽量に収まっています。構造的にマグネットを持たないため軽いのは当然といえますが、装着感が柔らかく大変優れていてるため重さを感じさせないのはさすがです。ただし、音質重視の極太のケーブルは約175gと重量感があります。

スタックスは通常のヘッドホンとは違い、磁石やコイルを一切使用せず、静電気の力を利用して音を出す方式。薄い振動膜(板状)に580Vの直流電圧(バイアス電圧)を加えておき、その振動板を挟んだ2枚の固定電極に音楽信号を供給することで発生する静電気の吸引反、反発の力で非接触で極薄の振動板を駆動して音を発生。そのため専用のドライバーユニット(ヘッドホンアンプ)による駆動が必要となっています。580Vの電圧と聞くと少し危険に感じるかもしれませんが、実は電流は僅かしか流していないため人体には全く危険はありません。

  • イヤースピーカー「SR-407」のご紹介②
  • イヤースピーカー「SR-407」のご紹介③

新型の「SR」シリーズはすべてのモデルのユニット(サウンドエレメント)が一新されていて、強靱なガラス繊維混入の高剛性樹脂ケースに収められてハウジングのメタルベースに強固に固定されています。つまりしっかりとしたベースにガッチリと頑丈に固定することによって余分な振動を排除して純粋な音楽情報が再現可能になっています。さらに振動膜には、温度や湿度による伸び・縮みがきわめて少ない新素材の薄膜を採用、【写真上】本体のケース一杯の大面積の楕円型の振動膜が装備されています。

【写真下】イヤーパット(耳に当たる部分)には快適な装着感が得られる「高浸透性素材の人口皮革」を新たに採用。装着感は高級な、ナメシ革の様に柔らかく長時間の装着でも疲れにくいスグレモノ。パットは別売りもしており、劣化したら交換が可能です。

【写真上】幅広のヘッドバンドにより、安定感のある装着感を実現。ヘッドバンドの素材はしなやかな人口皮革で頭に当たる部分はバックスキン仕上げで滑りにくくなっています。 また上下に大きくスライドするので、頭の大きさに関係なく優れた装着感で音楽を楽しめます。

【写真下】モデル別の大きな違いの一つは内部配線と出力ケーブルの質で、この「SR-407」には極太のPC- OCC材のケーブルを採用、平行6芯の低容量ケーブルが信号のロスを軽減。ケーブルの長さは2.5mが標準装備されていますが、オプションで専用の延長ケーブルを用意。端子は5Pinの専用タイプを採用、接点は音質と耐久性に優れた金メッキ処理。

  • 真空管ハイブリットドライバー「SRM-006TS」のご紹介
  • リアパネルと回路の真空管

【写真】入力段は高品質ローノイズFETを厳選してマッチングさせた「ハイブリッド・デュアルFET」を、出力段は厳選した真空管「耐圧双3極管の6FQ7/6CG7」を搭載、高品位でシンプルな2段増幅構成。全段直結の贅沢なAクラスDCアンプ回路構成を採用し、 FETの優れた特性と真空管ならではの躍動感溢れるサウンドを実現!

【SRM-006TS】の特性 周波数特性:DC~80KHz/+0,-3dB 定格入力レベル:100mV/100V出力時 増幅度:60dB(1000倍) 高調波歪:0.01%以下/1KHz 100Vr.m.s. 出力 入力インピーダンス:50kΩ (RCA入力)/100kΩ (XLR入力) 最大出力電圧:300Vr.m.s./1KHz バイアス電圧:DC580V×2 消費電力:49W 外形寸法:(幅)195×(高さ)103×(奥行)380mm(突起部分含)重量:3.4Kg

入力端子はRCA端子x2系統、XLR端子(2番HOT)x1系統を装備。RCAの1系統は入力をそのまま出力できるパラレル・アウト端子を装備。アンプなどの機器との接続は、ヘッドホン端子ではなく、プリメインアンプの場合は「REC OUT」など、プリアンプの場合は「プリアウト」などのライン系の出力と接続。また、CDプレーヤーなどの再生機器のライン出力と直接接続する事も出来るので、シンプルな構成の高音質システムの構築も可能です。

XLR端子のバランス入力は、カスタムメイドの2重軸4連ボリュームを採用した、完全バランス増幅回路によって増幅されます。スタックスのイヤースピーカーは薄膜ダイヤフラムを固定電極でプッシュプル駆動するバランス動作の発音体構造なので、このペアにバランス回路搭載のソースを接続すれば、音の入り口からサラウンドエレメントの振動まで、完全フルバランス動作のシステムが実現します。

  • では接続しましょう
  • セットアップ完了です。

【写真上】まずは用意したCDプレーヤーのライン出力を「SRM-006TS」のライン入力端子に接続。プリメインアンプに接続する場合はアンプの「REC OUT」か「PRE OUT」に接続。

【写真下】ドライバー「SRM-006TS」のフロントパネルにある「PRO ONLY」と書かれたイヤースピーカー出力端子に「SR-407」のケーブルを接続。この端子の差し込む角度は決まっていて、突起の有る部分を上にして差し込まないと接続できない構造になっています。

CDプレーヤーの出力を直接接続する最もシンプルな方法で接続は完了!ソースはCDに限定されますが不要な回路を通さないため音質的には大変ピュアな音が聴くことが出来ます。CD/SACDプレーヤーの出力が2系統ある場合などにおすすめです。

一般的にはアンプの「REC OUT」に接続するのが最もポピュラーな方法で、これならアンプに接続したすべてのソースを手軽に楽しむことが出来るので大変便利。

  • 早速。試聴してみました。
  • こんなソフトを試聴しました

まずは、装着してみた第一印象から。パットやバンド類といった体に触れる部分は柔らかな質感。バンド圧も柔らかではありますが、かといってずれる事もない。頭や耳の大きさが違っても全く問題無いと思われます。耳は完全にパットの中に収まって包まれ感のある装着感で、これなら長時間の試聴でも安心して楽しめることでしょう。

音が出た瞬間に、一般的なヘッドホンとは違う感じを受けるのは、ヘッドホン特有の極端な音圧をあまり感じないためで、その理由は広い振動膜が均一な振幅をして音を出しているコンデンサーの構造にあります。ダイナミック型のような不規則、不均一は振動はしないのが大きな利点です。特にインナーイヤーの高級モデルを日頃から聴いている方にとっては驚きではないでしょうか。

ヘッドホンというよりはスピーカーを聴いているようなイメージに少し近いかも知れない。明らかにヘッドホンの弱点といわれる「脳内定位(頭の中に音像が定位する)」とは違う自然な定位感を感じさせてくれる数少ないヘッドホンといえます。「イヤースピーカー」と名付けられた所以が理解出来るのではないでしょうか。

実にきめ細かく、歪み感が少ないコンデンサー型ならではのサウンドはダイナミック型では味わえない魅力です。さらに、コンデンサー型というと高域の繊細さが特長と思われがちですが、この最新型ではそのような事は無く、非常にワイドレンジで低域も深く落ち着いたバランスのサウンドを聴かせてくれます。

再生が難しい、ピアノの左手も余裕を感じさせるほど、さりげなく自然に再生。弦楽の倍音やホールでの響き、ボーカルの艶やかさ、コーラスのハーモニー等々、柔らかな表情ながら、芯もあり、高いエネルギー感と高い解像度、さらに透明感を合わせ持ったサウンドでそのレベルは非常に高いです。

これだけのサウンドクオリティーをスピーカーシステムで同じように体感しようと思うと、数百万円程の出費と、理想的な音響条件のリスニングルームが必要になると思われ、それを考えるとこのコストパフォーマンスは実に素晴らしい。

  • 姉妹モデルの「SRS-2170」もご紹介
  • 「SRS-2170」も試聴してみた

商品構成は【写真右】イヤースピーカー「SR-207」、【写真左】専用ドライバー「SRM-252S」、付属品は「SRM-252S」用ACアダプターとラインケーブル、取扱説明書、保証書(1年間)。

【SR-207】の特性 再生周波数帯域:7~41,000Hz 静電容量:120pF(附属コードを含む) インピーダンス:132kΩ/10kHz(ケーブルを含む) 音圧感度:101dB/100Vr.m.s. 【SRM-252S】の特性 波数特性:DC~35KHz 増幅度:58dB(800倍) 高調波歪:0.01%以下/1KHz 100Vr.m.s. 出力 最大出力電圧:280Vr.m.s./1KHz バイアス電圧:DC580V×1

【写真上】こちらも同様に接続してみました。イヤースピーカー「SR-207」はこのセットモデル専用のモデルで単売はされていない製品です。このモデルにも「SR-407」と同様の新型ユニット(サウンドエレメント)が搭載されています。色は「SR-407」が落ち着いたブラウンに対して精悍なブラックを採用。外見上の違いは主にケーブルのみで「SR-407」と比べると半分程度の太さですが、一般的なヘッドホンと比べると遙かに太いことがわかります。

【写真下】ドライバーの「SRM-252S」もセット専用モデルで単売はされていない製品。(W)132x(H)38x(D)132mm、540gと軽量、コンパクトな筐体ながら、内部の回路は上級機種を継承しており「高耐圧ローノイズ FET」「AクラスDCアンプ回路構成」を搭載された侮れないもの。「SRM-252S」もやはりヘッドホン端子では無く、RCA端子のライン入力専用となっています。入力は1系統で、入力をそのままスルーで出力する「PARALELL」出力を装備しているので、アンプやCDプレーヤーの入出力端子に余裕が無くても接続が可能です。

  • イヤースピーカー「SR-207」のご紹介
  • ちょと昔の資料をご紹介

【写真】はベーシックモデルの「SR-207」を装着した状態。装着感は「SR-407」とほとんど変わらない印象、パットの素材も同じで、柔らかく疲れないスグレモノ。音は基本的には同様の傾向でコンデンサー型ならではの繊細さと、力強さを感じさせる高いパフォーマンスを誇っています。「SRS-4170」と比べてしまうとエネルギー感や低音楽器の再現性に差が出てしまいますが、価格差が約2.5倍である事を考えるとそれは贅沢と言えるかもしれません。

【写真】は1960年ごろ(約50年前)のスタックスがまだ「昭和光音工業株式会社」と呼ばれていた時代で、世界初のコンデンサー・イヤー・スピーカー第一号を発売した時のカタログです。この頃からすでに「イヤースピーカー」とうたっていたんですね。当時のモデル「SR-1」の販売価格が16,000円 (ドライバー別売)。公務員の初任給が15,000円だったことを考えるとかなり高価な製品であったといえます。

今高級ヘッドホンが非常に注目されていています。手軽に何時でも高音質を楽しめるアイテムとして多くの方が利用していますが、ヘッドホンは、スピーカーで聴く場合と比べると、優れている面もありますが、致命的な欠点も存在しています。

ヘッドホンの優れている点は、環境に左右されずにいつでも同じクオリティーで聴くことが出来る点です。耳道に直接空気振動を伝える事により音質が劣化する要因が少なく、多くの情報量や音圧を楽しむことが可能です。ヘッドホンの形式にもよりますが屋外でも夜間でもお好みの音量で楽しめるのはヘッドホンならではといえます。

ヘッドホンで最も大きな欠点と言えるのは定位の問題で、「脳内定位」と言われ、実際のコンサートやライブの音場感や臨場感とは少し違い、ボーカルや楽器の音像が頭の中に定位する事で、ヘッドホンの場合はその音楽の響きの中に埋没しているようないわばバーチャル(感覚) 的な定位感となって聞こえる事で、明らかに生演奏とは違う聞こえ方になっています。スピーカーでの再生と較べてヘッドホンは疲れやすいと言われる方が多くおられるのもその辺の特性が原因ではないかと言われています。

今回試用レポートをしたスタックスのイヤースピーカーはヘッドホンでありながらヘッドホンらしくない自然な定位感を感じる事が出来る数少ない製品です。一般的なダイナミック型とは音の出方が違い、広い面で均一の振動をすることによりスピーカーで聴く場合に近い感覚で聴くことが出来ます。ご家庭でもヘッドホンによる試聴時間が多い方に是非お勧めいたします。非常に疲れにくく、音楽で癒されたいと思っている方には最適のヘッドホン(イヤースピーカー)と言えます。昔のコンデンサー型は線が細く繊細さが特徴的でしたが、最新のコンデンサー型はダイナミックレンジもあり、低域の再現能力にも全く不足はありませんのでご安心ください。

「SR-407」をグレイドアップできるアイテムをこっそりとご紹介いたします。上級モデルの「SR- 507」の消耗品として販売している本革製のイヤーパット「EP-507」を付けると掛け心地も向上しますが、音質的にも解像度が上がり、かなり改善されるとの事です。旧Λシリーズをお使いの方にもおすすめです。(メーカー開発者さんの情報です)。

もっと詳しく

PAGE TOP

about
上新電機/oga. 家電専門店ジョーシンでは、話題の商品の試用レポートを多数公開中。スタッフが実際に入荷してきた商品をじかに触ってレポートする、鮮度の高い情報です。ご購入検討時の参考にはもちろん、読み物としてもお楽しみ下さい。
Voice Index
フローズンフルーツメーカー ミュミュ EB-RMFD2
高圧洗浄機 「ベランダクリーナー」(1601443)
シービージャパン ノンオイルフライヤー TOM-01-BK
真空ジュースミキサー TMV1000
DCモーター搭載 マイコン式タワー扇 F-S1XJ