
大阪府の北西端に位置する豊能郡能勢町。
大阪市内から約1時間のアクセスながら、そこには日本の懐かしい田舎ののどかな風景が広がっています。開運の神様『能勢の妙見さん』の愛称で親しまれている能勢妙見山がある妙見山をはじめ、町一番の高峰である深山、剣尾山、歌垣山など四方を山で囲まれており、猪名川流域の4つの川が町内の田畑を潤しています。町全域が標高200m地帯にあり、大阪市内に比べて3~4℃気温が低いため、冬の寒さは厳しく、夏はやや涼しいのも特徴です。
そんな能勢に今回は、先祖代々の物づくりを引き継いでくらしている人達を訪ねました。地下30mから汲み上げた地下水で毎日おいしいお豆腐を作り続ける堂本さん、古くから茶の湯で使われる能勢の名産品の『能勢菊炭』を受け継ぐ炭焼き師の小谷さん、そして手づくりで竹籠や竹ざるなどを作る竹細工職人の中井さん。どれもこの能勢の地でしか作れないものばかりです。
今回ナビゲート役をお願いのは、能勢在住のエディター&ライター、福田アイさん。能勢の移ろう季節の魅力を、イベントや読みもの、俳句など、様々なかたちで伝える『四季の企画室 野の』を主宰されています。
「四季の移ろいを感じることの素晴らしさ。それをおしえてくれたのは、生まれ育ち、そして今も暮らす大阪最北のまち“能勢”です」と語るアイさん。能勢で育ち、能勢にくらす人々の日常には、“ゆとり”と“誇り”がありました。
今年初めての取材は、寒さが厳しい1月のある日。朝8時に大阪市内からクルマで出発すると、高速もそれほど混んでいなかったので、40分ほどで能勢に到着。grafのメンバーにとって能勢は、ミーツ畑も近くて身近な場所。しかし今回初めて能勢を訪れるメンバーもいたり、今まではあまり能勢のことを知らなかったりで、今回の取材はみんなとても楽しみにしていました。
次に訪ねたのは、能勢の名産品の1つ『能勢菊炭』を守り継ぐ炭焼き師、小谷義隆さんの工房[能勢さとやま創造館]。炭は炭でも、見るも美しい菊の花のような断面を持つ炭。それが猪名川北部の能勢地域一帯で作られてきた『能勢菊炭』です。能勢のランドマーク、妙見山のふもとの里山で育成されたクヌギを使った炭です。
豆腐、菊炭と訪ねた能勢の手づくり職人さんの取材の旅。最後に訪ねるのは竹細工職人さん。最近では雑貨屋さんでも、鈴竹を使った岩手・鳥越の竹細工や富士山に自生するスス竹を遣った甲州ざるなどが人気を集めており、若い世代にもまた竹製品が広がっています。竹林の多い能勢でも、かつては竹細工職人がたくさんいたそうです。中井栄一さんは今でも竹細工を作り続けている竹細工職人の数少ない1人です。
今回の取材のおまけムービーです。
