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第10回 滋賀・米農家を受け継ぐ若き農業家を訪ねて

滋賀・湖北はこの連載の記念すべき第1回の木之本取材で訪れたエリア。その想い出深い場所に、再び訪れることになったきっかけは、『田園ドリームプロジェクト』からgrafへのあるイベントの提案でした。

『田園ドリームプロジェクト』のテーマは“未来の農業のあり方”、そんな大きなテーマを環境や後継者問題といった様々な視点から考え、提案し、サポートしていくことを目的にした滋賀在住の若い農業家を中心とした団体です。 今回訪ねた[お米の家倉]の家倉敬和さんと高島市の[針江のんきぃふぁーむ]の石津大輔さん、同じ米農家のこの2人が中心となっていることもあり、トークセッションやイベントなどはお米にまつわるテーマが主。例えば”食”としてのお米の存在や役割を見つめ直したり、稲作を通じて継承されてきた地域独特の文化の紹介やそれを受け継ぐ若者たちへの支援、さらに今後、稲作に携わろうとしている若者たちへのきっかけ作りなど…。その活動の輪は少しずつ、でも確実に広がっています。

このプロジェクトの発足には、写真家のMOTOKOさんが大きく携わっていて、grafへのイベントの提案も彼女を通してでした。

MOTOKOさんは、農林水産省のWEBサイトで『The 田園』という滋賀の農業にまつわる写真連載を続けています。それで滋賀に通い続けること3年、写真を撮りながら家倉さんを始めとする若い農業家たちと交流を続けるうちに、この土地の歴史や文化、そして農業について深く学び、日本の食を支える産業であり、生態系を守る手段でもある農業を次世代に伝えるという新たな取り組みに挑む彼らと、『田園ドリームプロジェクト』を立ち上げました。その精力的な活動は、今やMOTOKOさんのライフワークでもあります。

その『田園ドリームプロジェクト』からの提案とは、grafとの食のコラボイベント。「taste of folklore」をはじめ、今夏の「水都大阪2009」でのレストランブースなど、食に関するイベントも多く手掛けるgrafに、「おいしいお米の食べ方という切り口から、農業について広く知ってもらうイベントを一緒にしませんか?」という『田園ドリームプロジェクト』からのラブコール。

しかし、いかんせん滋賀の米農家についてはほとんど何も知らなかったgrafのメンバー。イベントの企画をする前に、実際に現地に行って勉強しないと始まらない!ということで、滋賀の農業についての予習も兼ねた取材となりました。

  • Chapter.1 [お米の家倉]家倉敬和さんに学ぶ大規模農業の現状。
    09.12.24
    Chapter.1 [お米の家倉]家倉敬和さんに学ぶ大規模農業の現状。

    冬の訪れを感じさせる寒さとなった11 月のある日、8時にgraf に集合して、滋賀の湖北町へ向かいます。名神高速から北陸自動車道に入り約2時間半、長浜IC で降り、JR 河毛駅前で家倉さんと待ち合わせです。

    そこに颯爽と現れたさつま芋を積んだ一台の軽トラ。

    家倉さん「おはようございます! 朝早く遠くまですみません」
    と、窓から人懐っこい笑顔が。[お米の家倉]の家倉敬和さんです。『The 田園』や[お米の家倉]のHP、さらには『ミーツ・リージョナル』の「米と野菜特集」の誌面などで目にしていたこの笑顔。
    初めて会うメンバーもいましたが、「生の笑顔もめちゃさわやかですね~!」「なんだか初めて会った気がしない」と、これ以上にはない第一印象。
    まずはそのまま家倉さんの家に向かい、田んぼや作業場などを見学させてもらうことに。

  • Chapter.2 農業や建築で自立する人々を育てる[どっぽ村]。
    09.12.24
    Chapter.2 農業や建築で自立する人々を育てる[どっぽ村]。

    続いて訪れたのは、同じ湖北町の上山田という農山村にある農事組合法人[大戸洞舎(おどふらしゃ)](※注釈参照)。上山田の農地の約7割を占める約21haの広大な農地では、「有機的農村へのチャレンジ」をモットーに、お米やそば粉、豆や麦などを作っており、ゲストハウスではその生産物・加工物の購入や食事ができます。同じ敷地内の[どっぽ村]では、建築工房の[エコワークス]とタッグを組んで、陶芸や木工のワークショップやイベントを開催したり、3年間の研修で農業と建築を身に付ける[どっぽ塾]を企画運営しています。近くに住んでいる家倉さんも、イベントに参加したり交流があるそうです。また、 今回のナビゲーターのgrafの川西さんは、ここで働いている猪田一子さんとは同じ中国茶の先生のもとで習っていたこともある友人で、[大戸洞舎]を訪れるのも3度目。この連載の第1回目に取材した同じ湖北の木之本町の[冨田酒造]の冨田さんとの出会いも、猪田さんに紹介してもらったの がきっかけでした。

    (※農事組合法人とは、農業共同組合法に基づいて設立される、組合員の農業生産についての協業を図ることにより、その共同の利益を増進することを目的とする法人。事業は農業関連のものに限られ、個人の組合員は原則として農民に限られる。)

  • Chapter.3 おいしいお米を食べて、農業に情熱を注ぐ若者たちのくらしに触れよう!
    09.12.24
    Chapter.3 おいしいお米を食べて、農業に情熱を注ぐ若者たちのくらしに触れよう!

    この日の最後には、家倉さんと西橋さんも一緒に、彦根にある居酒屋[旬菜酒場 菜でしこ 彦根店]へ。家倉さんたちともお知り合いの[冨田酒造]の冨田さんも合流しました。

    こちらの居酒屋、地元の食材やお酒にこだわっていて、家倉さんの田んぼで収穫した無農薬米『ミルキークィーン』の炊きたてご飯も食べられる人気店です。[冨田酒造]の銘酒『七本槍』も取り扱っています。

  • Chapter.4 「Extra Movie」
    09.12.24
    Chapter.4 「Extra Movie」

    今回の取材のおまけムービーです。

クリエイティブユニット「graf(グラフ)」
大阪・中之島を拠点に、世界的に活躍するクリエイティブユニット。
1993年より、「デコラティブ モード ナンバースリー」というユニット名で、インテリアデザイナー、家具職人、シェフ、映像作家、プロダクトデザイナー、大工などの様々な分野のクリエイターが集まり活動を始める。1998年4月、大阪の南堀江にショールーム[graf]をオープン。
2000年に大阪・中之島に移転し、活動拠点となる[graf bld.]を設立。現在は、ショールーム・ショップ・レストラン・サロン・ギャラリーが一体となった[graf bld.]、隣接するビル内のオフィスフロア及び家具製造の工場を拠点に活動。東京にも活動の発信拠点としてのオフィスをもつ。「心地よい暮らしのための空間づくり」というコンセプトのもと各メンバーの個性を生かした独自の活動を展開している。
写真:grafオフィス

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