
兵庫県・淡路島。大阪市内からクルマで2時間足らずとアクセスが容易で、豊かな自然と海と山のおいしい食材に恵まれた、近場のリゾート地としてもおなじみです。 また、淡路島は、日本発祥の地としての「国生みの神話」が残る島。
男神・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と女神・伊弉冊尊(いざなみのみこと)が、最初に造った島がこの淡路島とされ、日本書紀によると、国生みを終えた伊弉諾尊は、子供である天照大神に国の運営を託し、この淡路島で余生を送ったんだとか…。
神話とはいえ、最初に造られた島だからでしょうか、淡路島の土は質が良く、粘土瓦などの地場産業が有名です。
同じくこの土に関連した職業では、左官職人も淡路島には多く、今回訪ねた久住有生(くすみなおき)さんもその一人。
三代続く左官一家に生まれ、現在も工房を島内に構えながら、国内だけに留まらず、世界中を飛び回って、歴史的建造物の修復や様々な建造物の壁を手掛ける、若手の実力派の左官職人です。 今回のナビゲーター置田陽介さんは、久住さんの淡路のアトリエにも訪れたことがある唯一のスタッフ。
「久住さんとの出会いは昨年夏、共通の知り合いを介して、淡路島の久住さんのアトリエのそばにあるゲストハウス(※Chapter.2を参照)を訪れたのが最初でした。それ以来、交流が始まり、いつか一緒に何か面白いことをやりたいと話すようになりました。同時に僕は淡路にハマってしまって、[graf media gm]の夏合宿をしたり、久住さんのゲストハウスをよく訪れるようになり、いつかgrafのみんなを連れてきたいと思っていたんです。ゲストハウスを利用したり、アトリエで久住さんのお話をお聞きすることで、僕たち自身、物を作ることに対する新たな問いかけみたいなものが、生まれるんじゃないかと思いました。久住さんの工房には、grafとリンクする部分があるような気がしてたんです。みんなで行ったらそれが分かち合えるかな、と思って…」。
という訳で、久住さんのアトリエや手掛けた建築物を訪ねるとともに、束の間のオフタイムにも同行させてもらうことに。
久住さんの故郷でもある淡路島での一日で、grafが感じ、久住さんと分かち合えたものとは?
久住さんを訪ねたのは、まだ肌寒い3 月。今回は、graf の男性メンバー3 名に加え、前回の 取材でお訪ねした滋賀・木之本の[冨田酒造]の15 代目・冨田泰伸さんにも参加して頂き ました。
続いて、アトリエから徒歩ですぐのところにあるゲストハウスにご案内頂きました。
何本もの木で外から支えられたような船のような形の建物。
壁には円筒上に斜めに窓が切り取られていて...。
その横には、ロールケーキのような形の、これまた不思議な建物が...。
これは何...!?
[淡路夢泉景]でお昼をご一緒しながら、お話しは久住さんの幼少時代の想い出に。
お父さんもおじいちゃんも左官職人という三代続く左官一家に生まれて、お父さんの久住章氏は、業界では知らない人はいないほどの、日本を代表するカリスマ左官職人。そのスパルタな「左官教育」は、子供相手とは思えないほどだったとか...。
今回の取材のおまけムービーです。
