
滋賀県・湖北、琵琶湖の北東端に位置する木之本町。
かつて江戸時代には、北国街道の宿場町として栄え、今も瓦葺きの旧家が旧街道沿いに軒を連ね、往年の時の流れを感じさせてくれる木之本の街だが、近年、滋賀県で最も過疎化が激しく、地元の小学校でも年々、児童の数が減少しているそうだ。
また若者の流出による後継者不足も深刻で、幾代にも渡って受け継がれてきた家業を廃業する家も多いとか。
今回は、そんな木之本の街で生まれ育ち、今は30歳代半ばでそれぞれ家業を継いでいる同級生四人の青年を、grafのメンバーが訪ねました。
grafと木之本の街の繋がりのそもそものきっかけは、4年前に中之島のgrafビルのカフェ[ソクラテス]にて、木之本の450有余年、お酒を造り続けている、全国でも屈指の歴史ある酒蔵[冨田酒造]の15代目、冨田泰伸さんをお招きして、利き酒会をやったことから。それ以来、[冨田酒造]の銘酒「七本槍」と木之本の魅力にはまったという川西万里さんがgrafのメンバーとともに、木之本の魅力を紹介します。
2月のとある朝、8:20AM。大阪・中之島のgraf Bld.前に集合したgrafメンバー。
チャーターしたレンタカーに乗り込んで、いざ木之本ツアー出発です!
滋賀県木之本町があるのは、琵琶湖の北東端。大阪から電車だと2時間弱ぐらい。
江戸時代の主要道だった北国街道の宿場町として栄えた歴史的な街で、周りには木之本の最高峰である横山岳や、キャンプもできる大見の渓流など、豊かな自然に囲まれています。
[冨田酒造]の創業は450有余年前の天文年間(16世紀半ば)。全国屈指の歴史ある酒造で、創業当初から地元の江州枚を使った「七本槍」という清酒を作り続けています。この銘柄は、賤ヶ岳の合戦で活躍し秀吉を天下人へと導いた七人の若武者「賤ヶ岳の七本槍」に因んだもので、かつて北大路魯山人がここ木之本に逗留した時にも愛飲していたとか。15代目になられる、34歳の冨田泰伸さんに酒蔵を案内して頂きました。
[冨田酒造]さんを見学した後は、待ってました、お昼ご飯! 冨田さんも一緒に、隣町の余呉湖へ。余呉湖は、透明度の高い湖として「鏡湖」とも呼ばれ、古来より数多くの歌にも詠まれた名勝の地。その余呉湖畔にある[徳山鮓]に。[徳山鮓]は、醸造学・発酵学の第一人者である、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科教授の小泉武夫さん縁のお店で、ご主人の徳山浩明さんが厨房で腕をふるう。中でも小泉氏直伝の琵琶湖の名物の鮓鮨(なれずし)は絶品。熟鮓は、主に川魚を塩と米飯で発酵させた保存食品。独特の臭気が特徴で、今回のgrafのメンバーの中でも初めて食べる人がほとんどでした。冨田さんに持ってきて頂いた[冨田酒造]の銘酒「七本槍」と一緒に楽しみます。熟鮓とお酒、その相性と感想は??
地元の山海の幸と「七本槍」ですっかり気分上々になって[徳山鮓]を後に。
次は、冨田さんの同級生の方が営む特殊撚糸の工場へ。
木之本の和楽器糸を製造する[丸三ハシモト株式会社]。三味線や琴などの和楽器に使われる糸は、ほぼ全行程が手作業で作られ、強さが特徴の高級品。明治41年の創業から引き継がれている、美しい音色のための伝統の職人技を見せてもらいました。この[丸三ハシモト株式会社]の四代目、橋本英宗さんも、冨田さんの同級生なんだそうです。
今回の取材のおまけムービーです。
