
vol033
11.11.30
今回は、京都で日本のワイン×おかずの店[たすく]を営み、日本ワインの魅力を伝える、池西祐佳さんにもお越しいただいて、いざテイスティング! ヒトミワイナリーのワインアドバイザー、宮本輝紀さんにおすすめをご紹介いただきました。同じブドウの樹齢違い、畑違いなど、おもしろいワインが次々に登場します!

池西さん(以下、I):ヒトミワイナリーさんは小仕込みで次々にバラエティーに富んだワイン造りをしていて、訪れるたびに魅了されます。幅広くいろんなお料理と合わせて楽しみたい、そう思わせてくれるワインが多いです。
EEIE(以下、E):なるほど~。にごりワイン楽しみです。
宮本さん(以下、M):ではまず、「シャンパン方式」のリュラルタイプアから。ヨーロッパ系ブドウ品種のシャルドネとアメリカ系ブドウ品種のデラウェアをブレントするといった、世界でもそうないやり方なんです。瓶の中に残っている酵母が自己分解して旨みを製成しますので、ボトルの中で味わいが違いますから、デキャンタージュすると味の変化がおもしろいですよ。
E:わあ、ほんと! 最初はすっきりした味わいなのに、デキャンタージュするとうまみが増しますね。ここまではっきり違うとは!
I:まず食前酒として楽しんで、デキャンタージュしたものを食後酒として出すのもおもしろいですね。テーブルが盛り上がりそう。
M:次にh3カリブー 田舎式微発泡にごりワイン 白(※2)を。国産デラウエアで使って、古典的な「田舎式」でつくりあげます。
E:とても爽やかで繊細な香り、だけど余韻が奥深いですね。
M:そうなんです。フレッシュでありながら、複雑な味わいがあるでしょう。相反する二つの味わいが共存するのが、にごりワインの特徴なんです。では、同じブドウで作った4本を飲み比べてもらいましょうか。右から、長浜の今荘ぶどう園の樹齢4年のシャルドネを使った今荘野畑シャルドネ 2009、自家農園の樹齢16年を使ったタータル ワイン No.2、樹齢6年のNo.3、樹齢16年と6年をミックスしたNo.4(※3)です。
E:すべてこのあたりで収穫されたシャルドネなんですね。なのに......香りも味もこんなに違うなんて! ワインって奥深いですね。私はNo.4と今荘野畑シャルドネ 2009も好きです。
I:私はNo.2が好みです。だけど気分によって、料理によって、選ぶ1本が変わりそうですね。
M:そうなんです。個性がそれぞれ違いますから。No.4は2つの畑のシャルドネを混ぜているのでバランス良く、樹齢6年の若い木から生まれたNo.3はフルーティで繊細、No.2はさらにうまみに厚みがあります。
E:これは09年の樹齢だから、今年収穫したものは樹齢8年と18年。次はどんな味になっているのか、追いかけたくなりますね!
M:では最後に新旧の赤ワインを。淡海 赤はすっきりしていながらうまみがあって、醤油を使った和食に合います。キャンティを目指して新しく作ったデリック・ルージュは、チリ産カベルネ・ソービニョン、国産メルローやベリーA、白ワインに使うシャルドネを加えて作っています。ライトな飲み心地で、冷やしても、そのままでも。タータルワイン 2007 赤は在庫がなくなりましたが、ベリーの香りと樽香のバランス良く、炭火焼、肉料理と合いますね。
E:いやー本当にいろんなワインを楽しんで作っておられるのがよくわかりました。飲んでいるこちらもワクワク。ボトルデザインも魅力的でしかも嬉しい手頃さ、友人宅への手みやげにもしたいです。
I:少量生産で製造本数が限られていますから、入荷をお見逃しなく!

<SHOP DATA>
ヒトミワイナリー
ワイナリーにはワインショップ、テイスティングスペースほか、館内には「パンの匠 ひとみ工房」もあり、こちらもワイン同様、天然酵母で焼くこだわりの美味しさ。創業者の図師礼三氏の美術コレクションを展示する日登美美術館も併設。工場見学についてはお問い合わせを。ワインはオンラインショップでも購入可。
滋賀県東近江市山上町2083
電話0120-80-42394
10:00~18:00 無休(年末年始除く)
http://www.nigoriwine.jp/