
家族4人で暮らす一軒家の庭には料理好きの奥さまのリクエストで、山菜やベリーといった「食べられる植物」がたくさん育ちます。玄関まわりと、リビングから眺められるよう家の裏手に作った庭は、決して広くはないけれど、めぐる季節が感じられる、とても豊かな場所です。

古鍛治さんが庭づくりの相談を受けたのは、二人目のお子さんが産まれる少し前。奥さまの「食べられる植物を」というリクエストに応えつつ、多忙な中でもメンテナンスしやすいよう虫がつきにくく、子どもたちが安心して遊べるトゲのないものを選んだそう。
玄関先の小さな庭に立つジューンベリーは、春には白い花を咲かせ、初夏に赤い実がなります。低い枝を一本だけ残しているのは、小さな子どもたちでもふれることができるようにという想いから。「お兄ちゃんは花が咲いたら実がなることがわかってきたみたいで、摘んで食べるのを楽しみにしています。去年はたくさん収穫できたのでブランデーに漬け込みました。子どもたちが植物に優しく接することを自ずと覚えてくれたらうれしいなと思います」。お兄ちゃんはスナップエンドウの収穫も喜んでお手伝い、おいしく食べているそうです。「豆の花ってスイトピーみたいで可愛いんです。コゴミは育つとシダのようになるし、ノカンゾウは黄色い花を咲かせます。食べる楽しみだけでなく、植物の変化から季節の移り変わりを感じられるのも嬉しいですね」。一方、ご主人はギボウシの葉の美しさに魅了されたり、お花の寄せ植えにも挑戦してみたり。家族それぞれが楽しみを見出し、庭でつながる。庭がもたらす恵みは、想像以上に大きいようです。
もぎたてのスナップエンドウはつやつや! 甘くておいしいので子どもたちも大好きだそう。
裏庭の壁面にはいろんな種類のツタを這わせて、緑のグラデーションを演出しています。
ジューンベリー
ミョウガ
ワイルドストロベリー
ローズマリー