1. EEIE HOME
  2. PICKUP
  3. 植物とくらす
  4. 第9回 大寒 春の七草を摘む。

PICKUP

植物とくらす

12.02.22

第9回 大寒 春の七草を摘む。

ベランダや庭のちょっとしたスペースを使って植物を育てたり、野菜づくりをする人が増えてきました。街なかで暮らす人たちにとって、植物のあるくらしはひとつの憧れです。ましてや自分で育てた野菜を食べるなんて、すばらしい体験です。いままでどんなカンタンに育つ植物も枯らし続けてきた編集者が、この春一念発起し、潤いある植物のあるくらしを目指して野菜づくりを始めます。この新連載は植物とともに悪戦苦闘する日々をレポートしていきます。
写真/市川かおり

田んぼの七草を採集し、七草がゆで無病息災を願う。

年が明けて、まもなく立春。旧暦では、立春までは12月。旧正月は大寒のあとの新月から始まります。一年のうちで寒さがもっとも厳しい季節、この時期に畑や田んぼに生えている野草は、強い生命力の証。自然界には1年間のリズムがあり、七草のあとに、2月頃にフキノトウ、そのあとにヨモギやセリ...と次々に野草が出てきます。その自然のリズムに合わせて、野菜をいただいていくのが人間にとって一番良い栄養になるとされています。
今回は、屋上庭園を飛び出して、フィールドワークとして京都郊外の畑と田んぼに出かけて、七草を採集することに。

春の七草を探して

春の七草というのは、セリ、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグザ)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(コオニタビラコ)、スズナ(カブ)、スズシロ(大根)。この7種の野菜を刻んで入れたかゆを七草がゆといい、邪気を払い万病を除くものとして昔から食べられてきました。お正月のごちそうで疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能もあります。畑や田んぼのあぜに生える7つの植物を食べるというのが、そもそもの七草。今回は、セリは見つからなかったので、屋上庭園の水菜で代用しました。
今回、田んぼをご案内くださったのは、京都郊外の向日町で代々農業を営む斎藤尚志さん。米作りをして35年、コシヒカリなどを育てる米農家です。早朝に向日町駅に集合し、斎藤さんの車で田んぼへ。用水路の近く、湿度が高いあぜ道に狙いを定めて、七草探しをスタート。植物博士の古鍛治さんは、次々に七草を発見していきます。図鑑と照らし合わせながら、ナズナやゴギョウを採集。その後、川べりや斎藤さんの畑に移動し、ほんの1時間程度で6つの七草が揃いました。

ナズナ
アブラナ科ナズナ属の越年草。別名ペンペングサ(ぺんぺん草)
ゴギョウ(ハハコグザ)
キク科ハハコグサ属の越年草。茎葉の若いものを食用にする
ハコベラ(ハコベ)
ナデシコ科ハコベ属。主にコハコベのこと。葉野菜として食用にされる
ホトケノザ(コオニタビラコ)
キク科に属する越年草。タビラコ(田平子)とも。湿地を好みあぜ道などに多く生える

スズナ(カブ)
アブラナ科アブラナ属の越年草。スズシロとともに蔬菜(そさい)
スズシロ(大根)
アブラナ科ダイコン属の越年草。主に肥大した根を食用とする
セリ(水菜で代用)
セリ科の多年草。独特の香りを持ち、春先の若い茎を食用。今回は見つからなかったので水菜で代用

七草がゆを作りました。

採取した野草を持ち帰り、さっそく七草がゆに。本来は、前日の夜のうちに刻んでおき、7日の朝にいただくものだそう。今回は、おかゆを炊いている間に、斎藤さんの畑で採れた大根とすぐきで、柚子大根とスグキの炒め物も作りました。
七草は細かく刻んで、炊きあがったおかゆに混ぜます。野草独特の香りが立ち上り、苦みが強いかな?と思いましたが、食べてみるとなんとも素朴で、滋養のある味わい。日本版のハーブのような感覚で、香りがよく、とてもおいしくいただきました。

今月の参考図書 「野草の力をいただいて 若杉ばあちゃん食養のおしえ」若杉友子著(五月書房)

京都・綾部の山奥に移り住み、野草と自家製野菜でほぼ自給自足の生活を実践する若杉おばあちゃん。70歳を越えても老眼鏡も補聴器も使わず健康そのもの。野草料理教室を主宰。
「野草の力をいただいて 若杉ばあちゃん食養のおしえ」若杉友子著(五月書房)1,575円

教えてくれる人
今回のゲスト
兼業農家 齊藤尚志さん
今回、七草を探して畑を案内してくれたナビゲーター。米作りをして35年、向日町の大きな農家に生まれ、京阪神エルマガジン社の営業部長をしながら、実は本気の兼業農家。会社勤めも田畑仕事も同じぐらい大切。以前は畑仕事が大嫌いでしたが、最近はけっこう面白くなってきたそう。採れたての野菜は会社に持っていき大好評。老後は好きなものだけを作って自給自足するのが夢。

造園家 古鍛治達也さん
造園家。植物事務所COCA-Z代表。芦澤竜一建築設計事務所の屋上菜園の指南役。
植物事務所COCA-Zhttp://www2.odn.ne.jp/coca-z/

芦澤竜一建築設計事務所 市川かおりさん
芦澤竜一建築設計事務所のお手伝い。建築写真家。屋上菜園の牽引役。種選びから栽培方法、最後は料理まで引き受けるみんなのお母さん的存在。本連載の写真を担当してくれます。
芦澤竜一建築設計事務所http://www.r-a-architects.com/

習う人
EEIE編集部 北島彩
植物は必ず枯らしてしまう植物音痴。ミミズも虫も触れないけど、おいしい野菜づくりには興味津々。1年間、芦澤竜一建築設計事務所の屋上菜園に弟子入りを決意。

PAGE TOP

  • EEIEメールマガジン登録はこちら
PICKUP INDEX
今月のお取り寄せ
お肌の大敵! 紫外線対策、あの手この手。
非常食だからこそ、ほっこりするおいしいものを。
チョコっと驚かせたいあの人に、バレンタインのサブギフト。
新年に揃えたい、台所の「さ・し・す・せ・そ」
今年のクリスマス、ひと工夫して楽しみたい。
冬は我が家で取り寄せ海鮮三昧!
家族と楽しみたい、10月31日のハロウィン祭。
暦とともに秋を感じる、お月見のお菓子。
帰省のひととき、楽しめる&涼めるグッズ。
暑い午後、ひんやり美味しい和スイーツ
ヘルスケア&ビューティー
セルフエクササイズで体を整える。
糖質オフで家族ダイエットに挑戦!
あきらめない! 目元の小じわケア。
冬もご用心! 体のニオイケア。
冬の感染症から家族を守る。
ブーツをきれいに履くために、足の正しいサイズを知ろう。
若く見えるヒケツは、やっぱり髪!
秋の不調"燥邪"を回避する薬膳料理
頑張る女性こそ"こわばり"に要注意!
女性のための熱中症予防。
美しいくらしの道具
気分をリセットしてくれる春のアイテム。
お祝いに贈りたい、とっておきのアイテム。
暖かさのなかに、春を感じさせてくれるアイテム。
読書が楽しくなる、本のためのこだわりグッズ。
クリスマスを彩る北欧オーナメント。
ぬくもり感あふれるニット小物で過ごす秋。
煮込み料理にしたくなる、あったか鍋。
素朴で温かみある"かご"のあるくらし
涼やかな風をおこす、美しい道具。
涼やかで心地いい、琉球ガラスのあるくらし。
デパ地下の人気者
手みやげにしたい春の和菓子。@JR大阪三越伊勢丹
女子同士で盛り上がれるバレンタイン@大丸心斎橋店
寒~い季節にお腹の底からあったまる、辛~い鍋。@阪急うめだ本店
関西初登場が続々、ホームパーティーの主役になるケーキ選び。@JR大阪三越伊勢丹
秋限定!ほろ甘いリンゴのスイーツ。@そごう神戸店
これがあれば何杯でもいける、ごはんのおとも。@大丸心斎橋店
家飲みを豪華にする、贅沢缶詰。@近鉄百貨店阿倍野本店
さっぱり味は夏にぴったり! 京都で買う旬野菜のお漬物。@京都髙島屋
夏のつるつる冷麺を食べ比べ!@阪急うめだ本店
ダブルネームの新百貨店がいよいよ大阪上陸。@JR大阪三越伊勢丹
おうちカルチャー
就職や異動...門出の春は、お仕事にまつわる映画を。
今からでも遅くない! 自力で厄払い&厄落とし。
フィギュア、雪山アウトドア、凍り付いた川。それぞれの、氷の上の戦い。
映画に見る、食のお作法。
【DVD】ピンポーン、とやって来たのはブキミな訪問者?
【COMIC】秋に読みたいほのぼのマンガ。
【DVD】夏の終わりにエールを一発。
【COMIC】マンガで、バーチャル夏休み。
【DVD】雨の日のおこもり映画
【COMIC】いろんな「愛」のカタチ、ご紹介します。
植物とくらす
第10回 啓蟄 土を作る生き物たちのこと。
第9回 大寒 春の七草を摘む。
第8回 立冬 来年のための土づくり。
第7回 秋分 はじめての種を取る。
第6回 処暑 野菜パワーを実感する収穫祭。
第5回 立秋 夏野菜の実りと、月の満ち欠け。
第4回 小暑~土用入 葉物野菜を初収穫。
第3回 梅雨の季節の畑仕事。
第2回 小満 コンパニオンプランツの定植。
穀雨に種を蒔く。
イマドキの家電
新生活をキレイにする、最新クリーナー事情。
エコで経済的と話題のLEDシーリングライト。
冬の乾燥にも春の花粉にも活躍する、多機能空気清浄機。
肌の乾燥が気になる冬、最新の美容家電事情とは?
ハイテク満載のイマドキのプリンター。
カジュアルなデジイチ ミラーレス一眼とは?
夫婦分業?運動会用ビデオカメラの選択肢
録画機器の地デジ化は大丈夫ですか?
まだ間に合う、駆け込み地デジ対策。
スマートフォンの夏到来!