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PICK UP ~編集部のおすすめ~

メケメケ☆エレガンス

12.10.24

映画版『告白』

みなさん、こんにちは!メケメケです。
涼しくなり、怖い映画を欲する季節ではなくなったはずなんですが、今回、映画版『告白』を とりあげたいと思います。

  • 書籍 告白 告白 【DVD完全版】 [DVD]
  • この映画、2008年8月に出版された小説(著者:湊かなえ)が原作なんですが、大ヒット小説でして、「週刊文春2008年ミステリーベスト10」で第一位、「第6回本屋大賞」、「2010年文庫売り上げランキング第一位」なんです。
    2012年7月時点で第40刷まで増刷され、現在245万部以上売れていると言われています。
    これはスゴイことです。
    私は、みなさん御存じの通り、東野圭吾ファンなのですが、ちょっと気になり、読んでみました(東野圭吾さん、すみません)。
    うーん、怖い!ホラーじゃないのに、なんか怖い!
    人気があるのも納得でした。
    で、2010年6月に映画化された、ということを知り、そうですね、観てみました。

映画の感想は、
うーん、怖い!ホラーじゃないのに、なんか怖い!
本の感想と同じじゃないか、というツッコミが聞こえてきそうですが、本の怖さや持ち味を、映画でもうまく表現できているなあ、と思いました。本の真似ではなく、別の方法で。

これから新たに本を読んだり映画を観たりする方のために、あらすじを 本当にざっとしか書かないでおきますね。
一人娘を亡くした中学校の女教師が、終業式に生徒たちにこう言います。「娘は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです」と。
この時点で、怖いですよね。一体、誰が殺したの?このクラスはどうなるんだろう?と思いますよね。
女教師は学校をやめ、熱血の男教師が担任として来るのですが、以後のクラスの変化を描いています。
本は、女教師や生徒たち五人の告白を、一人一章として六章(女教師は二回告白しています)で成り立っています。
「この一人ずつの告白スタイルを、どのように映画化するんだろう?五人が告白している様子そのものを、それぞれ撮ってつなげても面白くないよなぁ」と疑問で、これが映画版も観てみようと思った主な理由でした。
観て、なるほど!と思いました。一章の女教師の告白は、本と同じように、『女教師が生徒に告白している』、まさにその状態を映していましたが、生徒たちの告白のところは、パソコン上の文章や日記や電話等も使いて、効果的に表現していました。

映画版『告白』は、日本アカデミー賞で最優秀作品章、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞と4冠しており、受賞においても小説に負けていません。
映画では、洋楽が効果的に使われ、逆に怖いです。特に、映画の始まりは無邪気な洋楽が流れていましたが、これから始まる内容を想像すると、ゾクゾクしました。
また、色んな空が出てきます。どんよりした雲いっぱいの空。急速に雲が動き雨空に変わる空。橙色と紫色の混ざった空。エンドロールの最後までに たくさん出てくるどの空も綺麗なんだけど、何かを予期させるようで怖かったです。
洋楽も、空も、中学生の純粋さや脆弱さ、陰湿さ、狂気の可能性を表し、怖さにつながっていました。

ミラーもいくつか出てきます。少年の父が経営している電気店の店内ミラーに映っているのは、母が少年を残して家を出ていく様子。下校路の電柱横のミラーに映っているのは、少年Aが少年Bを事件に誘う様子。ミラーを使う長所が何なのか、分からなかったですが、印象に残っています。
少年Aの実母のパッツン前髪や低い声も、なんか怖かったです。
最後に近いシーンでの、少年Aが実母におもいを馳せて作った、逆向きに針が回る時計で時間が戻り、一瞬母の愛情を確かめることができるも、やがて時計の針が正方向に回り出し、また時間が通常通り流れて、取り返しのつかない事態になってしまう所は、感動と怖さとで忘れることができません。

映画版『告白』を未体験の方、一度いかがですか。
涼しくなってきたこの時期、意外な怖さで更にひんやりするのも、オツなことかもしれません。

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  • リビングライフラボ
about
ペンネーム: メケメケ
職業: しゅふりーライター
主婦もフリーライターも、ビカビカの新一年生。いま自分の中でホットな、クッキング、ムービー。そして、思い入れの深い東野圭吾作品について、独自の視点から紹介していければと思います。よろしくお願いいたします。
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