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PICK UP ~編集部のおすすめ~

メケメケ☆エレガンス

12.07.04

EEIEユーザーの皆さん、はじめまして。 第一回東野圭吾「トキオ」

EEIEユーザーの皆さん、はじめまして。
メケメケです。
実になる情報がたくさん詰まっていて、コアなファンが多い、EEIEのコーナーに登場できて光栄です。
私も、皆さんと、今アツいことについて 情報を発信、共有できればと思っています。
どうか、気楽にお付き合いください。よろしくお願いします。

東野 圭吾 「トキオ」
http://www.amazon.co.jp/dp/4062113279/datedateweb-22/

早速ですが、今回、東野圭吾さんの著書「トキオ」(現在は「時生」に改題)について書きたいと思います。

私が東野圭吾さんの著書に出会ったのは、約13年前でした。大学生だった私は、本屋で「魔球」を偶然手にし読んだことがきっかけで、「なんて面白い!」と即ファンになり、授業そっちのけで全ての著書を読み漁りました。今は新刊を首を長くして待っています。新刊発売日を手帳にメモしていることは言うまでもありません。
当初は、本屋の片隅にあった彼の作品でしたが、彼は今や超有名著者となられ、著書も映画化やドラマ化される作品ばかりになってきました(来る7月5日からテレビドラマで連続シリーズが始まりますね)。どの本屋に行っても、一番目につくコーナーに彼の作品があります。
この彼の躍進には、ファンとして嬉しい反面、自分の手を巣立ってしまった寂しさがないといえば嘘になります。

なぜ、彼の作品はよいのでしょうか?

まず、①推理、展開が理系なんです。彼は大阪府立大学工学部卒で、科学をテーマにした作品が多く、また推理も理系で、読者が疑問に思う点を残しません。また、②推理の解決だけがゴールではなく、人と人との絆、愛情、友情等 が必ずといっていいほどテーマにあり、それらもいい形で解決します。事件を解決する加賀刑事(ドラマでは阿部寛さんの役)や湯川博士(ドラマでは福山雅治さんの役)も根っからの人情派です。推理だけでないプラスαが楽しめます。最後に、③彼が大阪出まれ、大阪育ち、ということです。大阪の地名が時々出てくるので、場所を想像しながら楽しめます。ただ 今はbigになり、東京に住まれているので残念ながら「麒麟の翼」も東京の日本橋が舞台でしたね。まだ彼が有名でない時期の作品であれば、道頓堀が舞台で「グリコの翼」になっていたかもしれません(読んでみたかった)。

さてさて、前置きが長くなりましたが、今回取り上げたい「トキオ」ですが、これは2002年に公表され、主に大阪、特に東野圭吾さんの出身である今里や青春期に遊んだであろう難波、上本町が舞台になっています。
平成16年夏、NHKで連続ドラマ化されました(主演 国分太一、櫻井翔)。
テーマは、①命の尊さ、②時を超えた親子の絆、③一人の人間の成長、です。
ざっと内容ですが、主人公である拓実は、幼い頃母に捨てられた過去にとらわれ、怠け者であったが、トキオという一人の人間に出会うことで、事実を知り、母に感謝し真面目に働くようになる。実はトキオという青年は、拓実の将来の息子で、未来からやってきていた。拓実に、命の大切さ、親子の絆の素晴らしさを伝えるために。。。

内容は序章、終章、および42の章で構成されていますが、19章からは大阪の身近な地名がわんさか出てきます。

19章では、拓実がトキオと、名古屋から近鉄線で難波に来、虹のまちを歩きますが、これは1994年、なんばウォークという名称に変わっています。また、彼らは 虹のまちで本屋で地図を買い、近くのうどん屋で450円の定食を食べています。現在なんばウォークには本屋が二店あり、近くにうどん屋があるのはJRの難波駅に近い、西側の本屋「Book ファースト」になり、うどん屋は「さらしな廣田屋」、が疑わしいですが、うどん屋に現在450円の定食はありませんし、本屋も小さいと本文にはありますが、結構大きい店でした。
彼らは虹のまちを出、竹美という女性を探すため宗右衛門町のバー「BOMBA」に行きますが、現在実在していませんでした。

拓実の生家が生野区高江という場所にありますが、これは東野圭吾さん御本人の故郷に近い生野区片江(現在は地名が変わっています)からとったのかもしれません(推測です)。
20章では、拓実とトキオが 竹美と仲間を追い、宗右衛門町からタクシーで上本町六丁目を経、玉造の方へ向かいますが、タクシーが千日前通りを突っ走っていった様子が目に浮かびます。
23章で鶴橋のホルモン屋「百龍」、24章で鶴橋の質屋「荒川屋」、27章で中之島の「喫茶ペリカン」が出てきますが、いずれも現在実在していません。
28章で、千鶴達が泊まった堂島川付近の「CROWN HOTEL OSAKA」が出てきますが、これは現在「ANA CROWN HOTEL」として実在します。1215室に泊まり、千鶴の気持ちを想像するのも可能かもしれませんね。

31章では、拓実達が誘拐犯と取引をしますが、グリコのマークが間近かに見える戎橋です。たくさんの旅行客が毎日グリコのマークを背景に写真を撮っていますが、拓実達のことを思いながら撮っている人もいるでしょう(そう信じたい)。

結局取引は失敗し、拓実は誘拐されますが、その後、上本町のビジネスホテルへ戻り(また千日前通りを爆走したのでしょう)、近鉄今里駅から今里商店街を経て生家にたどり着きます。この辺は実在しており、著者の故郷に近いところになっています。今里商店街を通り、少し大きな道で主人公同様左折してみましたが、そこから先はどのあたりに主人公の生家があったのか想像するのが難しかったです。
37章では、誘拐犯と天王寺を経、河内松原へタクシーで向かいます。敵のアジトはパン工場に近いということでしたが、河内松原のパン工場といえば、山崎パンの工場が現在あります。
38章では、拓実が千鶴にフられ別れますが、桃谷駅のそばの総合病院とのことですので、これはNTT西日本病院でしょう。きっと、作者も通っておられたのではないでしょうか。
39章では、難波駅から近鉄の特急で名古屋へ行きます。この間、拓実は色々なことを感じ、大きく成長しています。

終章の最後に、拓実がトキオに「花やしきで待ってるぞ」と叫びます。私はまだ花やしきに行ったことがありません。是非今後、花やしきに行き、この物語の初めに拓実がトキオに出会った様子を心にイメージしたいと思っています。
皆さんも、一度いずれかの場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと、損はしないと思います。

最後になりますが、私が一番好きな所は、36章での「明日だけが未来じゃないんだ。それは心の中にある。それさえあれば人は幸せになれる。」というセリフです。拓実は初め理解しようとしませんでしたが、トキオに殴られ目を覚まします。
今回、この執筆にあたり、拓実やトキオが歩いた大阪の道を、実際に通ったように歩いてみました。すると初めて本を読んだ時よりもずっと、この本に愛着が湧きました。そして、やっぱり大阪のことが好きな自分に気づきました。
拓実に加勢した竹美やジェシーもそうでしたが、実際に、思いやりのある人は大阪にたくさんいます。
皆さんが、この素晴らしい本を読んで、大阪のよさにもう一度気づいてもらえたなら、嬉しいかぎりです。

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  • リビングライフラボ
about
ペンネーム: メケメケ
職業: しゅふりーライター
主婦もフリーライターも、ビカビカの新一年生。いま自分の中でホットな、クッキング、ムービー。そして、思い入れの深い東野圭吾作品について、独自の視点から紹介していければと思います。よろしくお願いいたします。
PICKUP Index
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東野圭吾最新作!『疾風ロンド』
東野圭吾 『祈りの幕が下りる時』
百田尚樹 『風の中のマリア』
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