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PICK UP ~編集部のおすすめ~

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14.03.27

「春へのかけはし」 シラスを訪ねる湯浅の旅

夕陽にはまだ早い時間だけど...ここから観る眺めは最高!!

「今日はあったかいね~」、「春が来てるね~」とあいさつすることも多くなった3月。ようやくサクラの季節もすぐそこまで来ました!みなさまご機嫌にお過ごしでしょうか。

まだ「今日は何着て行こう?」から始まる毎日でも、春の服も少しずつ登場し始めたり、春に向けていつものお店もリニューアルしていたり...何となくうきうきわくわくなこの季節、大好きです!

通っている韓国語の授業でも、春が話題になりました。
韓国では「春は女性の季節だ」という話があるそうです。穏やかで心地よい春のそよ風を女性に例える言い方もあります。
女性は春になると服の色も明るくスカートの丈も短くなって、恋を始める人が多くなるんだとか。「若い時の服でもいいから華やかな服を引っ張り出して、化粧もばっちり、オシャレしなきゃ!」と言われましたが、みんな「体形が...」と苦笑い。
冬の間に身に付いてしまったものをスッキリするところから始めなければならない現実に、一瞬で春を遠く感じてしまいました(笑)。

さて、今回は春の訪れを感じる和歌山県は湯浅へのお出かけのご紹介。

「春へのかけはし」 シラスを訪ねる湯浅の旅

湯浅といえば「しょうゆ発祥の地」で有名ですが、熊野古道の宿場町として栄え、シラスの水揚げ量は紀州一、というおいしいものがたくさんあるまち!そして、旧市街地が重要伝統的建造物群保存地区にも指定されていて、醤油の醸造所や町屋が続く町並みがとっても素敵な場所でもあります。

春を求めて訪ねた3月21日はちょうど運よく「シロウオ祭」の開催日。シロウオ(しらす)を求める人でおおにぎわいでした。シロウオの主な漁期は春と秋ですが、特に春の訪れを感じさせる春シラスは人気です。
このお祭りでは、シロウオの踊り食い体験(活きたままのシロウオを湯浅のぽん酢でいただきます)や、金魚すくいならぬ「シロウオすくい体験」もあって、なかなか観光で訪れただけでは体験できないシロウオを味わうことができます。ちなみに、すくったシロウオを持って帰って器に入れておいたら、外へ飛び出してしまうほど活きがいい!
地元の方が作ってくれるシラスの炊きこみご飯とシラスのお吸い物のお店も出ていて「シラスを使った家庭の味」も食べることができます!
地元でとれた魚の干物のお店もあって、太刀魚やイワシ、サバ、アジの干物も安くておいしいものを買うことができます。(運が良ければおまけもあったり!)

お昼はシラス丼発祥のお店とされる「かどや食堂」で生シラス丼を。
数に限りがあって1組1つしか注文できないという貴重なもの!透き通る透明のシラスに「シラスってこんな食感?こんな味だったんだ!」とびっくりでした。釜揚げシラスの「しらす丼」ももちろんおいしくって大満足。ちなみに、この丼にかけるタレは湯浅醤油、みかん畑で採ったはちみつ、梅干し、紀州の酒等、地元の味を詰め込んでできているそうです。


海の幸を味わったら、運動兼ねて町並み散策を。みかんの時期も終りに近づいていているからか、まちの至る所で「1袋100円」のみかんが売られています。家の前に袋に入ったみかんとお金を入れる箱が置いてあるんですが、みかんの種類がいろいろで「でこぽん」だったり「はっさく」だったり「清見オレンジ」だったり...でも、湯浅で一番のおススメは三宝柑(さんぽうかん)!!あっさりした甘さが私は気に入っています。
この地域では釜揚げシラスと三宝柑を使った佃煮「ちりめん三宝」というものもあるそうです。
お醤油、お味噌、金山時味噌、麹はもちろん、わかめや茎わかめ、野菜を売っているお店もあったり、ここを訪れるには大きめのエコバックは必需品です!
甘酒や味噌を使ったシフォンケーキもありました。

おいしいものは書きつくせないほどあるのですが、中でも私が一番気に入ったのは麹屋さん。「もやし あります」という看板に、「なぜ麹屋にもやし??」と疑問に思いながらもずんずん中へ入っていくと、まちの模型(シラス漁の模型も!)や行灯がたくさん! ますます「??」が浮かんでくるのですが、お店の方がとても親切に教えてくださいました。

このお店のご主人は、麹を発酵させている間の時間に古民家の建具などを活用してまちの模型や行灯(あんどん)づくりをされていました(ご主人は最近お亡くなりになったそうです)。ここでは、その行灯や模型が展示されています。
行灯の中には江戸時代の帳簿(和紙)を再利用しているものがあったり、形によって用途が違ったりと、昔の生活を家のしつらえとともにお話しいただきました。
もちろん麹を作る道具も置いてあり、発酵させる桶等は江戸時代から使っているものもあるそうです。
そして、「もやし」とは何なのか...
種麹のことを「もやし」というそうです。種麹とは麹菌のことで、椿の灰の中で保存されています。
なぜ椿か。
椿の灰はアルカリ性で、麹菌はアルカリ性の中でしか生きられないからだそうです。
種麹を蒸した米にふりかけて麹の花をさかせて、そこから甘酒や塩麹などを作る麹ができるそうです。素人でも種麹を扱えるか聞いてみましたが、温度管理などが大変だから無理だといわれてしまいました。
そんなお話を聞きながら、麹にも、行灯にも、町屋にも詳しくなりました。
最後にお店の方が「湯浅はいいところがたくさんあるのに、過疎の町に認定されてしまった」とおっしゃっていたのが、とても切なかったです。
 本当においしいものも、親切で素敵な人も、たくさんいて、想像以上に楽しい町です。
 最後は、車で少し走って夕陽100選にも選ばれている栖原(すはら)で夕日を観て、栖原漁港でいかなごやしらすを買って帰るというコースがおススメです。


関西に住んで数十年ですが、まだまだ知らないところも食べたことがないものもいっぱいあります。いつもとはちがう春を探しに、近くを探検しに行くのも楽しいですよね♪
みなさんは、どんな所で春をみつけましたか?
これから春本番!明るい服を着て、おいしい春をまだまだ探しに行ってきます!
それではみなさんも、ステキな春に出会ってご機嫌にお過ごしください★


  • シロウオの踊り食いはここから...
  • 生シロウオ丼!
  • 町屋が並ぶ町並みに、のんびりした気分になります
  • 麹屋さん。お店の中には、すてきなものが満載です!
  • しらす漁の様子も!
  • 種麹から麹にする発酵室。ここでしっかり温度と湿度を管理しています。
  • お店の番頭さんの席もそのまま置いてあります
  • 町屋の壁には昔のものの紹介が。家ごとに内容が違って、それを追っていくのもおもしろい!
  • 帳簿を再利用した和紙。棒線が引いてあるのは、入金があったしるし。

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14.03.05

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about
tomoco kuwahara: 大阪の南で生涯学習にかかわりながら、たくさんの人と出会うお仕事をしています。
旅とかわいいもの、おいしいもの、体にいいものが大好物!
ご機嫌な毎日を過ごすため、ステキなもの、キラキラなものを日々の暮らしの中で探しています。
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