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PICK UP ~編集部のおすすめ~

おうちカルチャー

12.03.28

就職や異動...門出の春は、お仕事にまつわる映画を。

門出の春、ですね。就職や退職、そして人々が新しい人生の幕が開くシーズンだからこそ考えてしまう「今の仕事、続けててええのん?」な問いのアドバイスになるであろう作品、3本の"お仕事映画"をピックアップしてみましたよ。

『セクレタリー』(ハピネット)4,725円

ケース1:就職
就職で、「ほんとうの私(=マゾ)、デビュー!」。

『セクレタリー』

自傷癖の問題を抱え、精神病院を退院したばかりの25歳のリー。セクレタリー(秘書)として初めて就職した彼女の雇い主は、ミスをするとお尻ペンペンの罰を与えるヘンタイ弁護士...!?  レンタルビデオ店ではエロティックの棚に押し込まれる本作ですが、『タイタニック』を隅に置いてでも純愛ラブストーリーのジャンルに並べるのが当然。要は内気な女の子がマゾである自分を知る"開花"の物語であり、人を愛するのが怖くてSM関係に逃げる恋愛下手でかわいい男の物語、であるのです。お仕置きが欲しくてミミズ入り手紙を送り付けるほど、ガッツいた女の子に変身するリー。Sが支配してMが服従、とは必ずしも限らなくて、支配するというお役目をちゃーんと務めるようMに仕向けられている...。快楽を憶えたオンナは化けます。

『ホルテンさんのはじめての冒険』 (東宝)4,725円

ケース2:定年退職
お勤めごくろうさまでした。で、どうする...?

『ホルテンさんのはじめての冒険』

無遅刻・無欠席で40年の鉄道員ホルテンさん(67歳・蟹江敬三似)がはじめて"脱線事故"をしてしまう。なんと定年退職を迎える最後の乗務を、寝坊でトバしてしまうのだ。けれど、寝て起きて仕事するだけの往復運転で過ごしてきた彼は、もしや既に人生の遅刻者だったのかも...? 彼はその日から人生を見つめなおして行動的になろうとするんだけれど、トボけた邦題に気を抜いているとちょっとビックリ。行きつけであるタバコ屋店主の死を知り、愛用のパイプや靴も紛失、オマケに空港では麻薬犬に反応されてしまいゴム手袋をした捜査員が忍び寄る(つまり...)と、行く先々で「失う怖さ」を体験するんだから笑うに笑えない。年齢が年齢だけに喪失が多くなるけれど、命あるんだからまだやり直せる! と知ったホルテンさんの、人生のトンネルを抜けた清々しい顔がいいんです。

『マイレージ、マイライフ』 (角川映画)2,940円

ケース3:今の仕事を見つめてみる
キャリーバッグひとつの人生、軽いか否か?

『マイレージ、マイライフ』

主人公の仕事は、雇い主である企業に代わって対象者にクビの通告をするリストラ宣告人。出張は年間300日以上、キャリーバッグひとつで空を飛び回る彼の成し遂げたいことは、1000万マイルを貯めて機長(=彼からすれば空の神)と対面する名誉に預かるという夢だけだ。しかし、ある新人女子社員がクビ宣告さえも効率重視のIT化計画を唱える。彼の仕事もまた、ある意味で不要視されるんだけど、"傷ついた魂を、薄い希望が見えるところまで船で運ぶ"ことだと説明する彼の仕事は、IT化して実現できることではないだろう。不況で失業者が増えるばかりの世の中で、嫌われ役ではあるけれど傷ついた者を癒すという使命が自分にはあるのだと彼は気づく。リストラ宣告人ってひでぇ、な話かと思いきや、腹を括って仕事する覚悟をした男のヒリヒリとする物語なのです。

廣田彩香/フリーライター

廣田彩香/フリーライター

『セクレタリー』は本当にかわいい映画、女子こそ観て欲しいので臆することなくエロティックコーナーへいざ! ちなみに私的・究極の純愛映画は井口昇監督の『恋する幼虫』です。エログロと思いきや、その実は純度100%の純愛を描いた物語! 涙が止まらないのであります。
http://lmaga.jp/article.php?id=1217

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