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PICK UP ~編集部のおすすめ~

おうちカルチャー

12.02.08

フィギュア、雪山アウトドア、凍り付いた川。それぞれの、氷の上の戦い。

2月のテーマは「氷上の戦い」です。ウィンタースポーツでも近頃熾烈な争いを繰り広げるフィギュアスケート、軽はずみな行動が命取りになる雪山のアウトドアスポーツ、そしてアメリカのしばれる生活を描いた3本をお送りいたします。

『俺たちフィギュアスケーター』(角川書店)4,935円

ヒラヒラ衣装なびかせ、カラダを密着させるオトコたち。

『俺たちフィギュアスケーター』

エアロスミスをバックに(アルマゲドンのあの曲)恍惚顔で氷上を滑るのは...前代未聞の"野郎ペア"!? モデルは男性フェロモン大噴出のエヴァン・ライサチェックと、ガガ様で踊るジョニ子ことジョニー・ウィアー(祝結婚)なのでしょう。かたや"氷上のロックスター"と呼ばれる(しかし演じるは中年体型でブヨブヨなウィル・フェレル)、そして"氷上の神童"と呼ばれるフェミニン男子。シングル部門の表彰台で大乱闘を起こしてしまい、スケート界を追放されてしまった二人は、なんと史上初の男性ペアとして再起を賭けるのだ。「男性ペアにしかできない大技」だと解説者が興奮の声をあげるのが、股間を掴んで持ち上げるリフトだったりと、ヤオイ臭がプンプン。お疲れさんも、観ればカチカチに凍った心が解凍されることでしょう。

『フローズン』(ポニーキャニオン)3,990円 DVD発売中 (C)2009 FROSTBITE FEATURES, INC. All Rights Reserved

絶不調 真冬の恋。

『フローズン』

「ホッペも鼻もカンカクない つま先ジンジンしちゃってる」と真冬の恋に喜んで、ゲレンデが溶けるほど恋したいと叫んだのは広瀬香美ですが、そんなカラダの状態に恐怖を感じて願わくばゲレンデの雪が溶けますようにと叫ぶのが、この映画の主人公たち。カップル+男友達はなんとマイナス20度のゲレンデ、それも停止したリフトの上に取り残されてしまったのだ。スキー場の営業が再開するのは一週間後...。高いリフトから飛び降りるのも大怪我覚悟だが、山の中のスキー場ゆえ地上にはお腹を空かした狼がうじゃうじゃ。素手で掴んでしまったリフト棒から手を離そうにも皮が張り付いてしまって...という、タイヘン痛い描写も"あるある"が上手い! マヌケな男女三人から学ぶ、これは"スキー場で絶対やっちゃダメ"集です?

『フローズン・リバー』(角川書店)4,935円 DVD発売中

子供のために、氷の道を行く女たち。

『フローズン・リバー』

アメリカとカナダの国境を繋ぐセントローレンス川。冬は凍てついた氷が覆い尽くすこの川を、命がけで渡る女が二人いる。夫に金を持ち逃げされチープなトレーラーハウスで息子二人を育てる白人の女性と、生活力がないため赤ん坊を取り上げられたモホーク族の女性だ。彼女たちはトランクの中に不法移民を積み、いつぞ割れるか分からない氷の川を渡る"密入国ビジネス"に手を染める...。独自の部族自治を形成する(アメリカ・カナダの警察も介入できない)先住民のモホーク族とアメリカ人にも、人種を分断する"凍てついた川"が渡っているともいえる。ビジネスとして手を組んだ彼女たちはしかし、守るべき子供がいるという共通点を見出していくのだ。ハリウッドが描かないニューヨークの実情を描いたインディーズ映画。

廣田彩香/フリーライター

廣田彩香/フリーライター

ヴィンセント・ギャロがセリフを一言も発することなく雪山を走り切る、イェジー・スコリモフスキ監督『エッセンシャル。キリング』のDVDは1月28日発売!そしてこの驚異の作品にも触れている、関西の映画評論家御三家さんによる座談会「2011年、ホントにおもしろかった映画はこれだ!」がタイヘン読み応えがあり、映画鑑賞の指針にもなるタメになる記事!
http://lmaga.jp/article.php?id=1217

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