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PICK UP ~編集部のおすすめ~

おうちカルチャー

11.06.29

【DVD】雨の日のおこもり映画

雨の日は、ひきこもるに限ります。ならばシアワセの映画シャワーを浴びときますか。今月のテーマは「雨の日に観たいDVD」。雨のシーンがシビれる映画、特大絵巻(=長尺)映画、耳を澄ましたくなる生活音映画、の3本。シトシトと雨が降り静寂に包まれる部屋で、ごゆるりどうぞ。

『愛のむきだし』(アミューズソフトエンタテインメント) 5,460円

237分のキョーレツ映画体験。

『愛のむきだし』

雨の日、どうせウチにひきこもるなら長尺の特大絵巻のような映画を観るべし。ですがこれ、ごろんと寝そべって観れるような映画じゃありません。盗撮・パンチラ・勃起不全・レズビアン・新興宗教・女高生銃乱射事件・懺悔を強要する神父...の変態に次ぐ変態ワールド、な3時間57分は、正座で鑑賞の"覚悟"が必要。神父の父親のため「罪をつくること」に躍起になり盗撮をはじめる主人公が出逢った運命の女は、義理の妹(母になる女の連れ子)。新興宗教に呑まれた彼女を奪還するため、"むきだしの愛"が炸裂する――。なんととんでもない純愛映画になるというハイテンションは、体感時間90分といっても言いすぎではないです。しかも驚くことに「実話」というのだから!ゆらゆら帝国「空洞です」を歌う新興宗教ってすごいですが、みっちり身が詰まりまくりの映画です。

『おと な り』(ジェネオン・ユニバーサル)4,935円

静かな雨の日、耳を澄まして。

『おと な り』

声を出して泣いていて壁をどついて威嚇されることはあるでしょうけど、顔を合わせたこともない見ず知らずの男性が、壁越しのなぐさめで、「風をあつめて」をそっと歌ってくれるって......。まーぼーろーしー! と変なテンションで叫びたいところですが、こちら岡田准一と麻生久美子の"お隣さん"映画。そして(おそろしいほど)壁が薄いおしゃれアパートで、お互いの生活音に惹かれ合う"音鳴り"映画。カメラマンの彼は珈琲を飲むにしてもその都度、豆を挽く。花屋で働く彼女は、花用の加湿器をつけ忘れて外出してしまったら「ごめんね」と花に謝る。ていねいなくーらーしー! 田舎から東京に出てきた二人は、「誰かの生活の音」に安心を覚えるわけですね。会いたくて震えまくる西野カナの歌を夜、延々リピートするお隣さんの精神状態を少し心配する私です。

『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』(ハピネット)4,935円

雨映画の傑作!

『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』

映像に迫力が出るよう墨入りの雨を降らした『羅生門』、同じく黒澤明監督の名作『七人の侍』も決闘シーンでも雨。脱獄に成功した主人公が雨に降られながら歓喜する『ショーシャンクの空に』も、雨が印象的。そんな雨映画の新たなる名作! 降りしきる雨に男は映えます。娘家族を殺された男は、フランスから見知らぬ国・香港へ飛び、殺し屋に復讐を依頼。しかし頭に一発の銃弾が残り記憶障害に悩む彼は、雨の中ではぐれてしまった殺し屋の顔写真を見ながらおろおろと彼らを探す。その悲しさ、不安感がなんとも言えません。例え顧客が復讐を依頼してきたことさえ忘れても、男の約束は絶対、と命をかけて決戦の地へ向かう男たち...。毎度ながらこのジョニー・トー監督の美学に、女も萌えるわけで。やおい視点でも、幸福の雨(よだれ?)が降りそそぐ!

廣田彩香/フリーライター

廣田彩香/フリーライター

『おと な り』と同じく『トルソ』も生活音映画だと思います。顔も手足もない男性器がついたトルソーに満足する主人公のやさぐれた心情が、床をどたどた歩く音、野菜を切る音にキョーレツに出ていて女なら(文字通り)耳に痛い。『トルソ』は、『愛のむきだし』で大・快・演した渡辺真起子&安藤サクラのコンビ作です。

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