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PICK UP ~編集部のおすすめ~

おうちカルチャー

10.09.01

【DVD】スットコドッコイ、イタい旅。

今月のテーマは「旅」。旅の映画っていうとロマンティックストーリーとか自分探しだとかを想像するかもしれませんが、ホラー映画なんかではバカンス中に怪力殺人者に襲われちゃったりするもんで、甘い旅だけじゃありませんね。ということで今回おススメするDVDは「塩っ辛い旅」。男たちは情けない顔して旅路をゆく!

『アバンチュールはパリで』(発売元:ビターズ・エンド 販売元:ハピネット)3,990円

おじさんの呆れるパリ日記。

『アバンチュールはパリで』

『気まぐれな唇』『女は男の未来だ』など愛嬌のあるダメ男を描かせればピカイチの韓国人監督ホン・サンス。"エリック・ロメールの従弟"なんて称される彼がパリで撮ったのは...中年おじさんの呆れるほどだらしない旅。ジュリア・ロバーツ主演の旅映画で『食べて、祈って、恋をして』というのがありますが、本作の主人公ソンナムの旅を要約するならば、『逃げて、女のお尻を追って、また逃げて』。マリファナ吸引の罪を逃れるため国外逃亡でパリに訪れた男(既婚者)。彼はパリでツンデレ女子大生に惚れ、田村正和が言いそうなクサい言葉でくどき倒す。その一方で毎日、下宿先から韓国の妻にめそめそ泣きながら電話したり、ホント情けない。ハプニング起これどもカメラの温度はいつだって常温、そんなだらだら流れる時間が心地よいのです。

『セブンティーン・アゲイン』(ワーナー・ホーム・ビデオ)ブルーレイ2,500円、DVD1,500円

むしろオタク君の逆襲の旅?

『セブンティーン・アゲイン』

高校時代の人生絶頂期に恋人が妊娠、そこから急降下した37歳のオヤジが黄金期だった17歳に戻る、人生再生の旅。といってもタイムトラベルではありません、現世でカラダだけが17歳になるという。高校でなんと実の娘と同じクラスになった彼は性教育の時間、「婚前セックス反対!」とのたまう。で、娘に惚れられてしまう、という世にも恐ろしい事態。と、主人公はとことんな展開にも関わらず、主人公の偽親を演じる37歳現役オタク(同級生)はオタ同志である高校の校長と恋に落ちる、なんてロマンティックを横取りするんだから...。これ、高校の元アイドルを妬むオタクの復讐映画、にも見えなくもない? なんせ『ハイスクール・ミュージカル』の王子ザック・エフロンの20年後が、でこっぱち俳優のマシュー・ペリーになっちゃうんですからねぇ...。

『我々は有吉を再び訴える 沖縄ヒッチハイク殺人未遂事件の全真相』(ポニーキャニオン)3,990円

背筋も凍るクライム・ロードムービー。

『我々は有吉を再び訴える 沖縄ヒッチハイク殺人未遂事件の全真相』

協力してくれた一般人にも牙を剥き、無銭飲食や詐欺など蛮行の限りを尽くした前作の『東北横断ヒッチハイク編』。それから2年、「売れてきたので好感度も気になる」と東北編の愚行を詫び、再びヒッチハイクを提案する有吉弘行だが、実はディレクター殺害を企んでいた...というオリジナルDVD。真っ青の農薬入りソーキそばや鞄に毒蛇を仕込まれ、有吉に殺されかけるのは「おねマス」のテレビディレクター、マッコイ斎藤氏。もちろんフェイクドキュメンタリーなんだが、かかと落としで蹴る・拳で殴るマッコイと有吉の喧嘩シーンの生っぽさにゾッ。そして、銃を持って民家に立てこもる事になる有吉のイッてしまった目にもゾゾッ。とにかく有吉弘行の鬼畜演技が凄い。にこやかに沖縄そば屋の店主と話しているシーンでさえ怖い。ドラマで狂った殺人犯を演じて欲しい。

廣田彩香/フリーライター

廣田彩香/フリーライター

ひとり旅するなら尾道に行きたいです。坂を上ればいいじゃない、ひたすら坂を上る旅。大阪に暮らす私の最近の遠出は京都。『Meets Regional』京都・木屋町&先斗町特集(9/1発売)で、鼓膜痒くなるほどの爆音バーから木屋町の岩本恭生まで、取材しています。

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