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PICK UP ~編集部のおすすめ~

おうちカルチャー

09.09.30

【DVD】米を呼ぶ、おかあさん女優。

昭和のテレビ界を代表するお母さん女優の御三家は、山岡久乃&森光子&京橋昌子。今でも、例えば市毛良枝のような顔を見ただけで白飯を食べたくなる、サザエさん効果を発揮する女優さんがいます。紹介するのは映画界でお母さん女優として重宝されるこの三人。不動の樹木希林、世代交代を狙う宮崎美子、関西のおかんといえばの秋野暢子。お米が切れていないか、米びつをチェックしてからご鑑賞あれ。

『東京マリーゴールド』(バンダイビジュアル)3,990円

味噌汁お母さん。
樹木希林:『東京マリーゴールド』

またの名を、菅井きんと張り合えるほどスモックエプロン姿が似合う女優。『東京タワー~』『歩いても 歩いても』でも腹を刺激した希林さんですが、故・市川準監督の監督作『東京マリーゴールド』は、実はCM出演した「ほんだし」の30周年記念作品。ということで、田中麗奈のお母さん役というCMの設定そのまんま、味噌汁もバンバン登場、なのです。彼女がいる年上男に恋した我が娘の悲しい恋心を、味噌汁でそっと癒す母・希林さん。...なのですが、驚愕の事実が発覚! CMでは普通のお母さん(専業主婦)に見えましたが、なんとこのお母さん、風変わりな美術家だったのです。CMでもしていた味噌汁に玉子を落とす、というアナーキーな食し方も、なるほどこのお母さんなら...と、納得です(もちろん映画でも実践)。あのCMの裏側が見える映画としてもレアな作品。

『コドモのコドモ』(バンダイビジュアル)3,990円

白ビキニお母さん。
宮崎美子:『コドモのコドモ』

ハリウッド作品『シャッター』、『デトロイト・メタル・シティ』、そしてこの『コドモのコドモ』など、2008年製作の映画でお母さん役を演じたのは実に5本! これはもう破竹の勢いで"日本のお母さん"像を築いている宮崎美子。確実に「いまのキミはピカピカに光って」状態。ふくよかなホッペに優しさを詰め込んだ笑顔がたまりません。"くっつけっこ"で妊娠してしまう小学5年生の少女が主人公の感涙ドタバタ劇でも、社会派の匂いを消すのは宮崎美子の抜けたお母さん演技。食卓シーンで、いよいよお腹も膨らんだ娘を見て「ん?」となるも、「まさかね~」と幕をはけるとぼけた演技がうますぎます。樹木希林は田舎のお母さんが似合うけれど、デパ地下で惣菜を買い込んでしまう(マリネなんかの横文字に弱そう)、そんな現代のお母さんが似合う女優さんです。

『かぞくのひけつ デラックス版』(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント)4,935円

サンバイザーお母さん。
秋野暢子『かぞくのひけつ』

ナインティナイン主演の『岸和田少年愚連隊』('96年)など、"大阪のおかん"といえばこの人。キツい顔した美人のおかん、って大阪に多いですよね。これは、十三の"まちの映画館"[第七藝術劇場]の復活記念作品として製作された十三を舞台にしたあたたかな家族映画。桂雀々演じる女たらしなダメおとんに手を焼く、勝気なおかんがサマになりすぎ。息子を金で買って浮気調査をさせたり、客がくれば餃子を作り...。ところでワタシの母もそうですが、なぜおかんは客人のもてなしは手作り餃子なんでしょうか...。紫外線どころか視界すら遮断するようなツバが広すぎるサンバイザーとアームカバーのザ・大阪のおかんファッションも、もちろん披露。この映画の秋野暢子を見ると、近所のお好み屋でお好み焼き定食を食べに走りたくなるでしょう。

廣田彩香/フリーライター

廣田彩香/フリーライター

原稿に煮詰まったら趣味の味噌汁づくりに逃避する、残念なワンルームライター。野菜不足恐怖症ゆえ、人参、大根、モヤシ、白菜、ネギなどなど、小さな行平鍋に血眼でぶち込みます。だけど食後は眠くて眠くて...仕事の停滞を生む諸悪の根源は味噌汁です。

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