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しあわせの光をおうちに届けたい

12.10.31

外伝!モリスとバーン=ジョーンズの、人には言えない恋のお話♡

こんにちは。ステンドグラス講師の吉田ちかこです。
高尚なステンドグラスのお話を求める読者の皆さま。大変に申し訳ないのですが、今回はちょっと下世話な話にお付き合い下さい。
これは、本当は『バーン=ジョーンズ展』の際に書こうかと考えた内容ですが、画家としてのバーン=ジョーンズのイメージを大きく左右する話なので、絵画鑑賞の邪魔になってはいけないかなと、これまで書かずにきました。展覧会も終わったことだし、そろそろいいかな!?という事で、今回は19世紀イギリスにかなりの衝撃を与えた恋愛事件についてお話します。

モリスとバーン=ジョーンズが、スキャンダラスな恋愛遍歴の持ち主だという事は、ご存知でしょうか?この話の面白いのは、亭主関白っぽいモリスが「寝度られ男」で、堅物そうなバーン=ジョーンズが「浮気男」だというところ。

まずは、バーンジョーンズの恋のお話から。
バーン=ジョーンズは27才の時に、7才年下のジョージアナと結婚、2人の子供を授かります。ところが彼が33才の時、上にご紹介するスケッチ↑に描かれる、美女マリア・ザンバコと出会ったことで、彼の理性は吹っ飛びます。マリアは10才年下、バツ1で2人の子持ち。超お金持ちのギリシア人お嬢様で、バーン=ジョーンズにとっては仕事の後援者の親族にあたる人。そんな不利な条件をものともせず、二人は激しい恋に落ちます。彼は一時、妻子を捨てる事さえ考えたそうですが、ドラマは信じられない展開に。交際2年目、マリアはバーン=ジョーンズの目の前で冬の運河に身を投げます自殺を図ります。バーン=ジョーンズが必死に助けましたが、これには警官も駆けつけ公衆の面前で大事件になったようです。これで終わるのかといえばそうではなく、上と下にご紹介するマリアがモデルの美しい3枚の絵は、自殺未遂事件の後にバーン=ジョーンズによって描かれたものです。

  • 「理性」を装う「愛」(1871-1875年)

つまり、どうやら彼の恋心はさらに燃え上がったようです。しかし健康上の理由からマリアがパリへ行ったことで、結局、二人は破局。5年に及ぶ二人の関係は終わり、バーン=ジョーンズは妻の元へ戻ります。

さて、人生を謳歌する「浮気男」バーン=ジョーンズに対して、彼の親友ウィリアム・モリスは、「寝取られ男」。モリスの妻ジェーンは画家ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティと恋仲になり、関係はロセッティの死まで続いたと言われています。可哀想なモリス!しかし、二人の道ならぬ恋は、ジェーンがモデルの「レディ・リリス」や「プロセルピナ」といった、ロセッティの傑作を産み出しました。

  • レディ・リリス(1868年)
  • プロセルピナ(1873-1877年)

この絵の裏にモリスの涙が隠れているのかと思うと申し訳ないような気もしますが、私はこの「レディ・リリス」の絵が大好きです!

これらの恋愛事件、新聞に載るほど有名だったようですが、関係者をスキャンダルから守るため、かなり必死になって隠ぺい工作したので細かい事は不明です。しかし、これだけの作品を残したら、燃え上がった恋心はバレバレです。全く何も隠しきれてないよって思うのは私だけでしょうか?
余談ですが、モリス夫妻も、バーン=ジョーンズ夫妻も、結局別れることはなく最後まで添い遂げています。う~ん。。。これだけの証拠を見せつけられて、優しすぎるモリスとジョージアナ。ちなみに、浮気された側であるモリスとジョージアナは良き理解者で友人だったそうです。

さて、今回の絵画でご紹介したマリア・ザンバコと、ジェーン・モリスという、2人の美女。
その後の人生をちょっと付け加えますと、バーン=ジョーンズが妻の元へ戻った後、パリで可哀想なマリア...だったかというと、彼女はその後パリでも又、色恋沙汰でスキャンダルを起こしたという事が伝えられているのです。かなりタフな女性だったようです。
ジェーン・モリスも然り。ロセッティの死後、詩人で政治活動家のウィルフレッド・スキャウェン・ブラントと出会い、またまた直ぐに恋に落ちます。ロセッティが亡くなって5年後、勿論、夫モリスは健在です。そしてジェーンはモリスよりも18年長生きし、ウィルフレッド・スキャウェン・ブラントとは最後まで良き友人として天寿を全うします。パワフル!美人ってスゴイ!!

今回の結論。「美人薄命」というのは絶対、嘘だ!絵画に名を残す美女は、強く、たくましい!!!

こちらのブログでも吉田ちかこがステンドグラス情報を発信しています。
『101のあい展』~アイギャラリー移転オープニング企画展に出展します。
~2012.11/17sat.~12/1sat. 13:00~20:00 大阪市中央区南船場2-10-17
お問い合わせは主催 ai gallery 050-3612-2771まで

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about
吉田ちかこ: 大阪在住。
ステンドグラス作家/講師。
ステンドグラス絵付けの古典技法を生かしながら、今の暮らしに光をもたらす作品づくりを目指して活動しています。
「なんばパークス産経学園」「大阪狭山市公民館」「阪急茨木市駅前coucou」にてステンドグラスレッスンを開催中。
第3回ステンドグラス美術展入選。大阪市立なにわの海の時空館『遊海なアート展』等、出展。

公式ブログ Atelier mon bijou
http://ameblo.jp/ticaco-yoshida/
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