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PICK UP ~編集部のおすすめ~

しあわせの光をおうちに届けたい

12.09.12

兵庫県立美術館 『バーン=ジョーンズ展』 ご招待券プレゼント!!

~彼は画家、そしてステンドグラスデザイナー~

《眠り姫》―連作「いばら姫」の一部 1872-1874年頃 ダブリン市立 ヒュー・レイン美術館(ダブリン) © Dublin City Gallery The Hugh Lane, Dublin

こんにちは。大阪のステンドグラス講師 吉田ちかこです。今回は兵庫県立美術館で開催中の『バーン=ジョーンズ展-英国19世紀末に咲いた花-』についてお話させて下さい。
モリス商会のステンドグラスが好きなら絶対見なきゃいけない、この展覧会! 「モリスのステンドグラス大好き。だけど関西では本物は見られないよね。」と諦めている方々、ステンドグラスではないけれど、ぜひオススメです。

若き日のバーン=ジョーンズ(左)とウィリアム・モリス(右)

皆さん、バーン=ジョーンズ(1833-1898)はご存知でしたか?「初めて聞いた」という方が殆どでしょうか。出身国イギリスや日本でも明治頃から知られていた画家です。ただ彼の作品は世界中あちこちの美術館に点在して収蔵されているため、まとめる事が難しく日本での企画展は初めてです。今回の展示品75点も集めるのに大変苦労されたそうです。「本当に日本で初めて?なんとなく見たことある気がするけど??」と思ったあなた!鋭い審美眼の持ち主のあなたはウィリアム・モリスがお好きではありませんか???ウィリアム・モリスといえば、19世紀イギリスで「アーツ&クラフツ運動」を展開し近代デザインの父と言われるほど影響力を持った人物です。モリスはデザインによって生活を豊かにしようと考え、壁紙・刺繍・家具、そしてステンドグラスなどの装飾工芸品を制作販売する『モリス商会』を設立しました。そのモリス商会でステンドグラスを担当していたのが、バーン=ジョーンズです。彼は1875年から亡くなるまでの23年間、ほぼ一人でモリス商会のステンドグラスの画稿を担当し続けました。私が『バーン=ジョーンズ展』をご紹介する理由は、彼に「ステンドグラス下絵師」という顔があるからです。モリス自身がモリス商会のステンドグラスを手がけたのはごく初期のみです。モリスの名前で世に知られているステンドグラス作品の殆どがバーン=ジョーンズによって制作されています。
ここだけの話、モリスは植物を描くのはとっても上手なのですが、人物は・・・×。「草花の装飾模様はモリス」「人はバーン=ジョーンズ」という合作のステンドグラス作品に高評価のものが多いです。モリスの名誉のために付け加えておくと、自然を愛すケルト人の血を引くモリスはそれくらい植物画が得意だったという事でしょうか。
しかし、モリス商会のステンドグラスを見た多くの人が感動するのは、やはり描かれている「美男美女」ですよね。その感動、実はバーン=ジョーンズが生み出していたのです。今まで「モリスのステンドグラスが好き」と思っていたあなた。本当はバーン=ジョーンズが好きだったのではないですか?

「ステンドグラスは1枚もないのに、それでも面白いの?」とお疑いの方にステンドグラスを切り口とした『バーン=ジョーンズ展』の見所をご説明します。私の説明なので、あくまでも「ステンドグラスファン向け」である事をご了承下さい。展示作品の中でステンドグラスの下絵とされるのは、作品No.4「トリスタンとイゾルデの墓」、32「忍耐、恭順、従順・習作」、54「ティーブルの巫女」、55「自分の服を切り裂く聖マルティヌス」、56「種を蒔くキリスト」、57「波を鎮めるキリスト」、59「エジプトへの逃避行」です。中でも有名なのは、イギリスのケンブリッジ大学ジーザス・カレッジ礼拝堂のステンドグラスの下絵となった「忍耐、恭順、従順・習作」と「ティーブルの巫女」でしょうか。

  • ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジ礼拝堂のステンドグラス 「忍耐、恭順、従順」
  • 「ティーブルの巫女」

写真はステンドグラス作品です。展覧会に出品の下絵ではステンドグラスのグリザイユ顔料で表現する部分を鉛筆で緻密に描き込んだ様子が伺えます。この下絵をどのように紙からガラスへとイメージを損なわずに変化させ制作するのか過程を想像し、ガラスカットのケームラインの取り方、調子付けの陰影の付け方等、下絵と比べて楽しんでみて下さい。

《眠り姫》―連作「いばら姫」 1872-1874年頃 ダブリン市立 ヒュー・レイン美術館(ダブリン) © Dublin City Gallery The Hugh Lane, Dub

他にも素晴らしい作品揃いです。実は私が一番「見て良かった」と思ったのは「眠り姫」でした。目に入った瞬間から吸い寄せられて、あまりの綺麗さに立ち止まって動けなくなりました。「「柔らかそうな二の腕さわってみたい!お姫様をゆり起こしてみたい~」という衝動が起こりました。「柔らかい人物描写」と「神秘的な表情」。バーン=ジョーンズを語る時に使われる表現そのものの絵です。PC画面でしか見ないなんてもったいない!今すぐ実物を観に行って下さい。

そこで!

「EEIE/ええいえをご覧の皆さまへプレゼントのお知らせ」
兵庫県立美術館「バーン=ジョーンズ展」ご招待チケットを、ペアで5組の方にプレゼント致します。
※プレゼントの申し込みをは、終了致しました。※

晩年のバーン=ジョーンズ(左)と、ウィリアム・モリス(右)

「すべてはモリスとの友情から始まったと思います。」バーン=ジョーンズ自身が、そう記すほど出会いは互いの人生を変化させました。聖職者志望だった彼は、モリスとの出会いによって画家となり一生を全うします。二人の友情は亡くなる最後まで続きました。バーン=ジョーンズの人生、二人の関係については語りたい事が山ほどあるのですが、またの機会に。それでは今回も読んでくださりありがとうございました。

《ピグマリオンと彫像-女神のはからい》 1878年 バーミンガム美術館 ©Birmingham Museums

兵庫県立美術館 兵庫県立美術館神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号  TEL:078(262)0901
『バーン=ジョーンズ展-英国19世紀末に咲いた花-』  観覧料:一般1,300円
2012年9月1日(土)-10月14日(日)
開館時間:午前10時~午後6時(金・土曜日は午後8時まで) 入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日(ただし9月17日および10月8日は開館、翌9月18日および10月9日は休館)

こちらのブログでもステンドグラス情報を発信しています。阪急茨木市駅前ステンドグラス教室にて生徒募集中です。
http://ameblo.jp/ticaco-yoshida/

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about
吉田ちかこ: 大阪在住。
ステンドグラス作家/講師。
ステンドグラス絵付けの古典技法を生かしながら、今の暮らしに光をもたらす作品づくりを目指して活動しています。
「なんばパークス産経学園」「大阪狭山市公民館」「阪急茨木市駅前coucou」にてステンドグラスレッスンを開催中。
第3回ステンドグラス美術展入選。大阪市立なにわの海の時空館『遊海なアート展』等、出展。

公式ブログ Atelier mon bijou
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