
10.08.11
「Off Time」マットラズベリー、マットパープル各126,000円(本体と専用充電器のセット価格/パナソニック サイクルテック)
写真/川隅知明
世界初の電動アシスト自転車「PAS(パス)」が発売されてから17年。どこかもったりして見えたシルエットはすっきりと軽やかになり、さらには折り畳たたみ式まで登場し、デザインのバリエーションが驚くほど増えているのをご存知ですか? 同時に、バッテリー切れや車体の重量といった難点が改善され、08年12月の道路交通法改正によってアシスト力がアップするなど、乗りやすさも大きく進化。このように多様なニーズに対応できるようになってきた電動アシスト自転車は、最近ますます出荷台数が増えているそうです。各メーカーから最新型がたくさん発売されていますが、今回は目的別におすすめの、個性的な4台をご紹介します。
折りたたみとはいえ、機能には妥協ナシ。7段変速、細めのタイヤ幅、握りやすいグリップなど、走りやすさへのこだわりがいっぱいです。
上の写真で乗っているのが、こちらの折りたたみタイプ。一見してまず電動アシスト自転車には見えないですよね。デザインの自由度が高まったことを感じさせます。バッテリーとモーターも目立たず、非常に軽快なシルエットで、大きい、重いといった従来のイメージは全くナシ。コンパクト&小回りが利くという特徴は、街乗りにぴったりです。実際、通学に使う大学生や、ふらりと街乗りする20~30代女性によく売れているそう。アシスト付きだからちょっと遠出のお買い物も安心。また、折りたたみの方法や、サドルの高さ調節などもとってもカンタンで、女性にも扱いやすいのもうれしいところ。
折りたたみ時は高さ65cm×奥行38cm×幅86cmの小ささ。車のトランクにもすっぽり収まるので、旅先でのサイクリングにも◎。
19.4kgという軽さは、疲れにくいうえにバッテリーの持ちも良いため、結果的に走行距離が伸びる効果も。
一見クロスバイクと見紛うスポーツタイプは、通勤の足として愛用している男性多し。そもそも男性を想定して開発された型だそうで、直線的なフレームのシャープな外見は「電動アシスト自転車=主婦向け」のイメージを見事に払拭。かっこいいデザインだけでなく、機能面もスポーツ志向のライダーを納得させる充実ぶり。長距離走行を可能にする7Ahという大きなバッテリー、握りやすく疲れにくいグリップ、スピードメーター、ロードレーサー仕様のタイヤ...が快適な走りをサポート。そのうえ普通のスポーツタイプにはない電動アシストという強い味方があるのだから、自動車通勤から思い切って切り替えた運動不足組も安心&ラクラクというわけです。
電動アシスト自転車には珍しい、本格スピードメーター搭載。電源のオン・オフやアシストモードの切り替えもこれ1台で。
シックなカラーの車体とヴィヴィッドカラーの子乗せ部、このおしゃれ感もママたちに人気の理由です。
誰よりも電動アシスト自転車の力を借りたいのはきっと、子どもを乗せて荷物も重いママさん。おすすめは、子乗せ専用自転車として10年以上の歴史がある「アンジェリーノ」シリーズです。子乗せ部を低重心にする小さめの前輪、シートベルトやヘッドガードのある特製チャイルドシート、安定感のあるハンドル、27kgまでOKのリアキャリア(チャイルドシート装着可)、ふかふかで座り心地のいいサドルなどなど、子どもの安全とママの快適さのための工夫が随所に。そのうえこの最新型は、08年12月の法改正を受けて、人力とアシストの割合が1:2(従来比は1:1)へパワーアップ。子どもを乗せても涼しい顔ですいすい走行できる、電動アシスト自転車の醍醐味ココにあり、の逸品なのです。
もちろん3人乗りにも対応。別売・キューティキッズシートDX(リヤ用・ヘッドレスト付き)10,800円。
エコなイメージの爽やかな白色が印象的。足抜き部分が低く、スカートでも乗り降りしやすい。
坂の多いところにお住まいの方には、こんなスグレモノをご紹介。三洋電機が採用している両輪駆動タイプなら、ふらつきがちな上り坂やこぎ始めの走りがグンと安定します。モーターの駆動力が後輪だけにかかる他社の自転車とは異なり、前輪自体にタイヤを回転させるモーターが付いており、ペダルをこぐ力で駆動する後輪との両輪で、しっかりと路面を捉えるから。電動ならではのパワーとスムーズな走りを実感できます。また、平地走行中にも回生充電できる業界初の新機能「エコ充電モード」を搭載。下り坂やブレーキ時にしか発電できなかったこれまでよりも充電できる機会が増え、より遠くまで走ることが可能に(電力を最も消費するパワーモードと比較して走行距離が1.5倍アップ)。
同社の電動アシスト自転車には標準装備されている、前輪モーター。ユーザーにも好評だそう。1回の充電で走行できる距離。2010年4月1日より、業界統一条件の新基準(新測定方法)で測定したものを表示。旧測定方法よりも、実使用に近い距離を計測できるようになった。
●バッテリーってどのくらい持つの?大きいほど長持ちし、長距離走行ができる。単位はAh(アンペアアワー)で、5Ahが平均的な容量だが、最近は7~10Ahという大容量が登場。同じバッテリー容量でも、メーカーや機種、使用モードなどによって持ち時間は若干変わる。例えば、5Ahを搭載した「Off Time」(パナソニック サイクルテック)の場合は約37km(エコモード使用時)走れる。
●充電の方法は?自転車からバッテリーを取り外して、専用充電器で家庭用コンセント(100V)につなぐものがほとんど。5Ahなら3時間、7Ahなら4時間程度でフル充電が完了。バッテリーの容量や使用状況によっては、数日に1回のペースでも十分。
●回生充電って?走行中、下り坂などでブレーキを握るとモーターが発電機に切り替わり、モーター抵抗を利用した発電でバッテリーに補充電する機能。あくまで補助的な発電という位置づけなので、専用充電器でのバッテリーの充電は必要。