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PICK UP ~編集部のおすすめ~

くらしのしお

13.03.27

暮らし方で間取りが変わる~ユーティリティスペースを考える~

桜の季節になりました!
友人ママさんの子どもたちの卒業式のニュースがあちこちから耳に入り、
とてもおめでたいと思うとともに、子どもの成長はホント早いなあ、
巣立つまでに一人前にしてあげることは何だろうか、と改めて考える気持ちになります。

さて今回は、「暮らし方で間取りが変わる」と表して、
暮らし方が変わってくると、間取りもそれとともに変わってくることについて、 お伝えしたいと思います。

【花粉がイヤで部屋干し】

このフレーズを聞いて、納得する方は多いと思います。
花粉症がない時代は、春先のぽかぽか陽気に思いっきり洗濯物や布団を干していました。
でも今は、空気中に花粉の量が多くなったこと、アレルギーを持つ方が多くなったことなど様々な原因で、花粉症を発症する方が
多いと思います。

また、仕事等で、帰りが夜になってしまう家庭では、安全のために室内干しの方もいるかもしれません。
つまり、室内干しはこれほどメジャーになった今、住まいの中に室内干しの定位置を考えていくことは普通の流れです。

【毎日のことだから間取りにも影響します】

汚れ物を洗濯し干す作業は毎日あります。
なのに、洗濯機から洗い終わった洗濯物が干される場所への移動、また干す作業、
そして干しておく場所を考えた間取り(プラン)になっているでしょうか?

とはいうものの、自分の家は1LDKのマンションで、部屋数も少なくもちろん部屋干しスペースはリビングの端にしかありません。
なのでリフォームする際は室内干しを考慮したプランにしたいと目下検討中です。

マンション広告を見ると、洗濯機を置けるようになっている洗面室は、大体が洗濯機と洗面台が置けるだけで小さく、それ以上家具等を置くスペースがありません。
最近では、リネン棚(庫)が設けられ、生活に沿ったプランも見られますが、専有面積が大きくなるにつれて、浴室面積は大きくなりますが、洗面室面積はそれに比例して大きくなっていません。

マンションの洗面室プラン。浴室の手前の洗面室は、脱衣行為ができる程度の広さ

プランの自由度の高い新築一戸建てでは、室内干しができるように洗面室を大きな洗濯室にしているケースも見られます。
ガラス屋根のあるライトコート(光が入る温室のような空間)が設けられて、洗濯→干す作業がスムーズにできるような動線プランも実現しやすいでしょう。

【ユーティリティスペースを気持ちよく】

住まいを説明する時によく出てくる「ユーティリティ」とは、どういう意味でしょう。

ユーティリティとは、英語で一般には有用性、実用性を意味します。
建築用語としては、給排水設備や電気設備などのことを指し、
住まいの中にあっては、家事作業の諸設備がある空間のことをいいます。
(ポケットプログレッシブ国語辞典参照)

つまり、洗濯機や収納庫、掃除道具やアイロン、ミシン、家事机があり、家事ができる空間を「ユーティリティスペース」と考えます。住まいの中でこのスペース(空間)をどう配置するかで、プランが大きく変わってきます。

家事の大体の機能を一つのスペースに集約すると、動線も省けて、家事が快適になりそうですね。
一日の多くの時間をここで過ごすことになるならば、家事の合間にティータイムをとったり、読書をしたりできるしつらえもあってもいいと思います。

私のオススメなのが、洗濯機からすぐ干して、ユーティリティスペース内で室内干しをするプラン。
一回り大きい洗面室(浴室とつながっているのであれば脱衣室も兼ねる)を配置し、その中に、洗濯物が干せるようにしっかりした
ポールをつけます。常時通風も確保し、湿度管理をします。

先ほどのマンションと浴室の面積形状は変えずに、洗面室面積を約1.6倍しました。
上部に物干しポールを設けたり、バスタオルなどをかけることができる温水ラジエーターを設けると、
快適さ、使いやすさがアップします。少しスペースを大きくとることで、普段の家事作業も変化します。

ユーティリティスペースをどう考えるかは、自分がどんな暮らしをしたいかで大きく変わってきます。
新築やリフォームする際は、このユーティリティスペースを自分の暮らしと照らし合わせる作業を、
建築士やインテリアデザイナー等の専門家とすることをオススメします。

そうすることによって、自分だけでは分からなかった気づきを発見したり、自分の暮らしを客観的に判断できます。
新築やリフォームする予定がない方も、一度自分の暮らしとユーティリティの関係を見つめ直してみて下さい。
きっと新たな発見が見つかると思います。

くらしおデザイン室ホームページ

http://kazuyo3.jimdo.com/

家事、子育て、高齢者(ユニバーサルデザイン)に配慮したデザイン、エコハウス(パッシブハウス)を中心に手がけています。
上記のサイトの「お問合わせ」から、タイトルを「住まいの相談」と明記し、お送り下さい。
お送りいただいた内容で多かった内容は、この連載でお答えします。

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  • リビングライフラボ
about
山本和代: 住宅建築、グラフィックデザイン等を手がけながら1児の母として、家事、子育てと奮闘しています。
気さくで、おおらかな性格。小さなことから小さな幸せを見つけるのが好きで、毎日を楽しく過ごしています。

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