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PICK UP ~編集部のおすすめ~

くらしのしお

12.10.17

「"わら土手バネ椅子"再生ワークショップ」レポート 自分でレストア(再生)することのしあわせ

街角には、ブーツを履いた女性が現れ、自分も早く秋を楽しみたい気持ちが高まってきました。皆さんはいかがでしょうか?

先日、知人から「昭和の古い椅子を再生するワークショップに参加しませんか?」と誘われました。
よくよく聞いてみると、船場にある昭和の古いビルをリノベーションし、10~11月に行われる「古ビル再生博覧会」を開催するとのこと。その博覧会のイベントの一つに、ビルにあった古い椅子を再生し、展示会が行われます。
自分で椅子を再生し、なおかつ展示され、その後は自分の椅子になる。
これは参加するしかない!と思いました。
日程は、9月15日(土)、22日(土祝)、23日(日)の3日間。
この貴重な体験ができるイベントについて、レポートします。

【自分がレストアできるって、ステキな機会!】

最近、家具を大型家具店舗やネット通販で選ぶことが多くなりました。家具にこだわる人はアンティークのお店で選ぶ方も少なくありません。
家具との付き合いは、服や雑貨のように、欲しいときに買って、いらなくなったら処分する(譲る、フリマに出すも含めて)ことは簡単にできません。

でも、 「自分で手をかけた家具と暮らしてみたい!」
と思うのは、ものづくりやデザインに関心の高い人なら誰でも思うはずです。
何かの巡り巡った縁で、昭和の古い椅子に出会えることを楽しみに、参加しました。

【1日目:椅子を解体、きれいにする】

9月15日(土)「座面の解体」「骨組みの磨き」「塗装」
残念ながら、私は1日目を体調不良のため、不参加!
参加者や主催者の「みんなの不動産」末村さんから、お話を聞き、レポートします。

作業会場に置かれた20数個の古い椅子たち。
ホコリが被り、「早く私たちをきれいにして~」と子どもが大人に訴えるような、そんな姿。
まずは、自分の椅子を決めて、解体に入りました。

今回リストア(再生)する椅子と、解体作業スタイル

  • 座面の解体

座面の布地は小さな釘で打ち付けられており、その数は100に近いほど!一つ一つ引き抜いていく作業は、つくる作業よりキビシイ。
釘頭がつぶれて抜けない。無理矢理抜くと、木が裂けてしまった。
予想をはるかに越える体力が必要。

  • 骨組みの磨き

布地やバネなど骨格以外が取り除かれたら、骨組みの木の部分をきれいにするために、ヤスリで磨きました。解体作業もそうですが、この作業も、大量の粉塵が出ます!この日の作業の後は、皆、鼻の中が真っ黒になったとか。

  • 塗装

きれいになった骨組みに塗装します。通常ならワックスなどの膜をつくって保護するタイプを塗りがちですが、今回はオイルステインと言って木部に重ね塗りし、染みこませる塗装をしました。
塗装の色は、ライトブラウンとディープブラウンから、座面に貼る布地の色や風合いに合わせて、塗装色を選びました。

初日は、初めて顔を合わせる参加者同士、おっかなびっくり交流が始まるも工具が全員分なく共有、全員初めてなので自然と助け合うようになった、とのこと。

【2日目:バネを仕込む】

9月22日(土祝)「当て布貼り」「バネ仕込み」
この日から参加。すでに1日目を終えている参加者の方々は、大変な作業を乗り越えていることもあり、すでに和気あいあいとした様子。私は皆さんについていけるか、と不安な気持ちになりました。

  • ドンゴロス(下地)準備

今回の椅子再生に職人として技術を教えてくれる「ひだり堂」の三木さんが登場。
手には、たくさんの麻布を持っていました。
「これは、コーヒー豆を運ぶときに使う布で『ドンゴロス』と言います」
やわらかな声で、ドンゴロスをまつり縫いされていた麻ヒモを解くよう、三木さんが参加者に説明しました。

「時々、解きにくいモノがあるんですよね~」と言いながら、ドンゴロスを解体する作業を手伝っていただいた三木さん。昭和のレトロな椅子を中心にレストアする仕事をされています。

ドンゴロスには、様々なロゴや記号が印刷されています。三木さんに「これはどんな意味があるんですか?」と聞くと、「ただのイメージで、意味はあまりないかと。」という返答にみんなが笑い、一気に空気が和みました。その後、自分の気に入ったドンゴロスを決めて作業に入りました。

  • 当て布貼り

きれいになった骨組みの座面にバネを固定させるために、当て布を貼ります。

三木さんが見本を示しながら、椅子専用の当て布を釘で打ち込んでいきました。
当て布は、幅8㎝ほどの織り込まれた帯のようなもので、テンションをかけながら骨組みに取り付けます。

この作業は、当て布を引っ張りながら椅子に打ち付けていくため、2人組で行いました。
私とペアを組んだKさん。釘打ちの苦手な私にアドバイスをしていただきました。

下の当て布を取り付けたところ。

  • バネ仕込み

上の当て布を交差させながら、バネを仕込みます。

下の当て布の交点にバネを置き、その上からテンションをかけて上の当て布を釘打ちします。

上の当て布を張り終えたところ。バネと絡み合わせています。
写真では見えにくいのですが、バネは少し前向きに傾いています。これは人が座るときに前から座り前から立つことから、その方向に合わせてバネの傾きを合わせるからです。

バネが動かないようにヒモで固定。

下の当て布の裏の部分は縫い糸と縫い針を使い固定します。

以上で、2日目の作業は終わりました。
3日目はいよいよ、わら土手作りと布地貼りで仕上げです。
レポートは次回に続きます。

【椅子だけじゃない、ビル丸ごとを再生!
「古ビル再生博覧会」~ビル博~のご案内】

さて、これらの再生された椅子は10/13~11/4に、同ビルで開催する「古ビル再生博覧会」で、「小さな椅子の2nd Cycle展」で展示されます。

このほかにも様々なイベントがありますので、皆さんぜひ足を運んでみてください!

  • ■日時:10月13日(土)~11月4日(日)11:00~19:00
    ■場所:OSKビル(大阪市中央区久太郎町3丁目1-22)
    ■アクセス:地下鉄「本町」駅 徒歩4分

■今回のイベント「小さな椅子の2nd Cycle わら土手バネ椅子の再生ワークショップ」の
Facebookページはこちら

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  • リビングライフラボ
about
山本和代: 住宅建築、グラフィックデザイン等を手がけながら1児の母として、家事、子育てと奮闘しています。
気さくで、おおらかな性格。小さなことから小さな幸せを見つけるのが好きで、毎日を楽しく過ごしています。

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