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PICK UP ~編集部のおすすめ~

くらしのしお

12.08.08

グリーンはココロのバロメータ

<自分もグリーンも、ともに成長する>

梅雨が明け、ようやく本格的な夏が来ました。
テレビの熱中症対策で、首を冷やすバンダナが紹介されていました。いまいち試してみる気がしませんでしたが、友人から「とても気持ちいいよ!」と強く勧められ、「ほんとにいいのかなあ~」と半信半疑で買って試してみました。
実際してみると、気持ちのいいこと!!!
家で掃除や食事づくりをしているときはとても気持ちよく、クーラーを使う頻度が減りました。
たまには人の話を素直にきいてみるのも、いいもんだと思ったこの頃です。

前置きが長くなりましたが、今日はグリーンの話です。単なるハウツー話ではなく、暮らしの中のグリーンの考え方について経験をもとにお話ししたいと思います。

花屋でかわいい鉢植えを見つけて、ベランダや室内でお世話をしていても、仕事や子育てで忙しくしてうっかり水やりを忘れて枯らしてしまった...という経験、ありませんか? こういう私も今までにいろいろ花や緑をダメにしてしまいました。その度、「あ~、またか」とため息をつきながら...

逆転の発想

花を枯らしたときはおそらく自分に余裕がないとき。以前の私はトライしては枯らし、トライしては枯らしの繰り返し。せいぜい、切り花を買ってきて飾ったり、娘のピアノの発表会で使ったブーケを家でアレンジしたりする程度でした。それだけでも、部屋の中は明るくなりますね。

  • ブーケの花を家の花瓶に移し替えてグリーンを楽しむ

春、季候のよい時期は、様々な種類の花や植木が店頭に並び、ベランダの鉢やプランターに植え替え、毎朝せっせと、水やり、雑草抜きなど積極的に時間をとってお世話をします。心に余裕があるからです。でも冬になると、花はなくなり、種類によっては葉も散ります。そうすると、寒い上に関心もなくなり、ついほったらかしにしてしまいました。
「もう、ガーデニングはやめよう。私にはグリーンにあふれた生活は無理。世話ができない。」
と、いったん諦めて、数個を残しほとんどのプランターを片付けました。

冬が過ぎ、あたたかい春が来ました。
すると、枝だけだったある植木から、小さな新葉が出てきたのです!
「死んでなかったんだ・・・」
次の日から、その鉢植えを見守っていくと、どんどん葉が増え、他の鉢からも、土に埋まっていたのか、新しい芽がでてきたものもありました。
「人間より、強い! 春が来るのを待ってたんだ!」
それから、私のグリーン計画は変わりました。
「自分ができる範囲から始めよう。グリーンもそれに応えてくれるはず。」
焦りながら世話するのではなく、自分とグリーンがともに成長することでした。

  • 一度枯れた苔玉のモミジ。気温が上がってきたら、葉が出てきました

まずは簡単なグリーンから再チャレンジ...アサガオ

アサガオは小学1年生でも育てられるくらい簡単。水さえ忘れなかったら、夏の時期、毎朝きれいな色のアサガオの花を見ることができるでしょう。
でもアサガオといっても上手に育てるのに要点があります。

  • なるべく古いタネは使わない(成長が悪い場合があります)
  • なるべく古い土を使わない。使う場合は洗ったり、肥料を加えたり、ふっくらした土をつくる
  • 古いタネしかない場合はなるべく多く種をまき、双葉が出たときに、弱そうな葉を間引く(間引くのはかわいそうと思ってしまいますが、弱い種は成長も弱いのでズバッと抜きましょう!)
  • 絡ませるネットや支柱を必ず用意し、アサガオどうしが絡み合わないようにする(縄のように絡み合うとお互い締め付け合うことになります)

以上の点に気を付けると、アサガオはぐんぐん成長します!

  • 1箇所に3つの種をまいたら、このように重なり合って双葉が出てきます。後から出てきたもの、葉が小さいものは間引きます。気が引けますが、間引くのはアサガオのため!

ゴールデンウィーク頃に種をまくと、うっとうしい梅雨の時期は、日々成長していく姿が実感できるのでうれしいです。

(左)ネットを使うと西日除け(グリーンカーテン)になります。このまま西日除けとするなら、花のつぼみを半分程度に摘みましょう
(右)花を摘まずに咲かせてしまうと、写真のように、栄養が花に行き、葉が先に枯れていきます。写真はいずれも昨年のもの。つまり、花を摘まなかったのでカーテン状態は続きませんでした。今年のアサガオはナント飼い猫にツルを食べられてしまい、またもやグリーンカーテンができませんでした...(>_<)

アレンジが楽しい...ミニひまわり

最近ひまわりはいろんな種類が売られています。昔は自分の背の高さまで成長するひまわりしかありませんでした。ミニひまわりは、咲いている状態で売られていることもありますが、種から育てても、約1ヶ月で花が咲くので、アサガオよりもお手軽です。

ミニひまわりの楽しみは、花が咲いてから。
花瓶や身近にある容器に切り花で飾ると、ぐっと夏らしさが増します。

意外と簡単...ミニバラ

「バラは虫がつくし、手間が大変!」と言われます。
うちのミニバラは買ってきた初めの年にウドンコ病が出ましたが、根気よく取り除くと次の年からは病気せず3年間、無事健康に(?!)育ちました。
バラの醍醐味は花の美しさ。ミニひまわりと同様、花が咲くとすぐ切り花にし、部屋で楽しみます。その方が、その後から、つぼみができやすくなります。

  • これも一度枯れて捨てようと思いましたが、春になると緑の新芽が出てきて復活しました。

ミニバラには、かわいい花瓶を用意するといろんなシーンで活躍します。

家には小さな花瓶がたくさんあります。(左)プリンが入っていたガラス容器でテーブルに飾るとカフェ風に。
(中)ロウでできた珍しい容器。違う種類の葉でアレンジ。(右)マンションの玄関に飾るとお隣さんにも楽しんでもらえます

食べることができるグリーンは、なお楽し...トマト

ミニトマトを小さなうちから育てることはありましたが、今年は中玉トマトに挑戦!
といっても、40センチぐらいに成長したものを友人からいただいたのです。
野菜は様々な種が売られています。時間がとれない私は、種を買ったものの袋がそのままほったらかしに置いたままになっていました。つまりは種から苗まで育てる知識と自信がないということです。
野菜系は種から育てると難しいです。苗床の管理は経験者でも失敗することがあります。
私は思い切って、園芸店で苗を買う!ということにしました。

  • 苗から育てるのは、育て始めるときから実ができる期間が短いのがうれしい!
  • ひとつの苗から、トータル5~10個ほどできました

トマトは日当たりさえよければ実がちゃんとなります。要点は下のふたつ。

  • 成長して大きくなったり、実ができ始めたりしたら、しっかりした支柱をたてます
  • 本幹から枝が出ているところから、小さな葉が出てきたら、取り除きます(実に栄養を送るためです)

アイビー感覚で育てる野菜...大葉

アイビーは茎を切って水につけておくと、根っこが出てきて成長します。成長力は強く、水でも土に植え替えてもぐんぐんのびます。
その方法で、ちょっぴりうれしい食べることができるグリーンが大葉です。
友人から水耕栽培(花瓶に大葉を入れた状態)で、譲ってもらいました。

  • 水耕栽培でも大きな葉になります

アイビーと同じように、株分けをして、せっせと増やして、一部は土に植え替えました。
すると、夏に向けていっきに大葉が成長!

手巻き寿司、お吸い物、サラダ...食べきれないほどになりました。

一度、土植えすると、冬には茎だけになり、枯れます。
でも次の年、暖かい気候になると、新しい葉が出てきます。

上は、昨年植えた大葉の鉢のすぐ横に置いていた鉢の写真。その鉢に大葉がとびひ(?!)し、夏にはこんなに大きく育ちました。
グリーンには思いがけない偶然もあるのでうれしいですね。

基本は「トライ&エラー」

  • 2012年6月現在の自邸ベランダのガーデニング

今回はいろんな種類のグリーンを紹介してきました。
グリーンは生き物で進行形です。今も熱い日差しを受け、光合成を行い、美しい緑が私たちを癒してくれます。
住宅設計で例えると、新しい住宅ができたらゴール!ではなく、長年住んで、家族が使いやすいように試行錯誤し、自分色・家族色に変化させていくことと同じ。
グリーンも、美しいベランダガーデンができたらゴール!ではなく、毎日のリズムによって変化し、自分と一緒に成長していきます。

自分が忙しいときは、手入れが簡単なアイビーと、切り花を買うだけ。
ちょっと余裕が出てきたら、多年草にもチャレンジしてみる。
枯れてしまっても、来春、新芽が出てくるかも。

自分の好みに合う、手入れが自分に合っている、自分流にアレンジしやすい。
そんなグリーンをいろいろ試す。
これって、住まいや暮らし方と同じ考えなんです。
昨日まで雑然とした部屋に暮らしていた人が、今日からはショールームの様なデザイナーハウスの住人に、と急に変身することはできません。

グリーンも置かれた環境や世話されている人(自分)によって、ふさわしいように変化します。
また同様に、自分もグリーンと対話することで、自分も成長します。

いろいろ試し、その時々の変化や成長を楽しむ。そんな心の余裕を持ったグリーンライフがおくれたら、知らず知らずに、自分もグリーンも成長していくのではないでしょうか?

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  • リビングライフラボ
about
山本和代: 住宅建築、グラフィックデザイン等を手がけながら1児の母として、家事、子育てと奮闘しています。
気さくで、おおらかな性格。小さなことから小さな幸せを見つけるのが好きで、毎日を楽しく過ごしています。

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