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STYLE MAGAZINE 特集バックナンバー ~家族生活の楽しみ~

14.12.01

近江牛に、ソフトクリームに、シュークリーム!? 独自の取り組みで拡大する、噂の牧場をCK!

近江牛に、ソフトクリームに、シュークリーム!?独自の取り組みで拡大する、噂の牧場をCK!

 

【牧場の歴史】

牧場の歴史   京都に住む古くからの友人から、「滋賀の朽木に面白い牧場があるから、1回行ってみたら?」と言われてました。やっと機会を得て、はるばる大阪から2時間強、鯖街道を北上し、お話をうかがってきました。
  牧場の名前は「朽木 宝牧場」、場所は鯖街道と言われる国道367号沿いの高島市朽木にあります。昭和46年に現会長の田原善裕氏が今の場所で肥育を始められ、平成7年には酪農を開始されたとの事。現在は、ソフトクリームやお菓子を販売する「しぼりたて工房 味わい館」、レストラン・精肉販売の「宝亭」を含め広大な敷地で酪農・肥育などを営んでおられます。

【夢の実現係】

美味しさと安全・安心

 現社長の田原哲也氏は、開口一番「僕は、親父の夢の"実現係"です。」とおっしゃるんです。いったいどうゆう事なのか、詳しく伺ってみると・・・。

 京都の精肉店で修行していた時にお父さま(現会長)から呼び戻され、最初に任されたのが"ソフトクリーム"だったそうです。誰だって、肥育農家に戻れば"精肉"に関係する仕事に就くと思いますよね。その次が"シュークリーム"で"プリン"が続き、"パン"にも手を染めたとの事。牧場にお邪魔した時も、ちょうどパンが焼き上がるタイミングでした。
 最初にソフトクリームをやろうと思った理由は、「牧場で採れる新鮮なミルクをいろんな人に味わっていただきたい」、という思いから。レシピが決まるまで何十種類という試作を近所の人たちに試食していただき、今のレシピに落ち着きました。ちなみに、このレシピは20年近く経った今でも変わってません!
 そして、これらの商品は全て、現会長のアイデアから生まれたもの。ソフトクリームやシュークリームは、酪農=新鮮なミルクという関係性が想像できますが、何故パン焼きなのか?を田原社長に確認すると・・・。
 「親父が金沢の有名店でフランスパンを食べて気に入ったらしく、うちでもパンを焼くぞ!と。」「で、その店ではぶどう棚の下で食べさせてたらしく、気が付いたらうちの牧場にも"ぶどう棚"ができてましたわ。」と破顔一笑。
もちろん、4年前にオープンしたレストランも会長の鶴の一声との事。田原社長を含め、周りは立地などを考えて反対したそうです。でも、オープンに向け先頭に立って奮闘していたのは、息子さんである田原社長やったんですね~。「僕は、親父の夢の"実現係"」とおっしゃった理由が、ほんまに良く分かりますね。

【美味しさと安全・安心】

質へのこだわり

 近年、消費者の牛肉に対する嗜好は、明らかに変化しています。以前なら、霜降肉神話とでも言うような、"脂身の入り方こそが和牛の美味しさ"として語られていました。しかし、味に飽きたこともあるのでしょうか、赤身の美味しさを大事にする人が増えています。この事を田原社長に確認すると、実感として嗜好の変化を捉えてはりました。
 また、赤身の人気が上がれば、輸入肉も手強いライバルとして考える必要があると思いませんか?それに対しては、「例えTPPで外国から安い牛肉が入ってきても、美味しさでは絶対に負けませんから。それに、うちでは健康な状態で大きくなるよう、手間暇掛けて牛を育てています。美味しさ以上に、安全・安心には自信があります。」と頼もしいお答え。
 僕も、"美味しさと食の安全・安心は両立させなくてはならない"と常々思ってます。薬漬けで育った牛や豚の肉が美味しかったとしても、果たしてそれが我々消費者の幸せに繋がるかと考えると、やっぱり違うと思うんです。
 魚でも野菜でも果物でも、すべてそうだと思います。人間の都合に無理矢理合わせるのではなく、自然のまま、あるいは限りなく自然に近い状態で、健康に育った美味しいものを感謝していただく。これが、最高の贅沢やと思いますよ。

【質へのこだわり】

大きなテーマ

 宝牧場で肥育されているのは、近江牛と交雑種の2つです。交雑種とは、和牛とホルスタインを掛け合わせた牛の事で、宝牧場では肉質にこだわり、子牛を買ってくるのではなく、牧場内で出産させた子牛を育ててます。
 多くの肥育農家は混合飼料を餌として与えますが、宝牧場では長年、単一飼料を独自配合して肥育し、試行錯誤を繰り返して今の配合になりました。これが美味しさのノウハウのひとつ。あと欠かせないのが、様々な環境ですね。牛や豚がストレスなく健康に育つには、水・空気・音などの環境が大切です。因みに、宝牧場では地下水を使ってます。
 また、「みるく豚」と呼ばれる独自ブランド豚には、牧場で採れた牛乳を毎日約3リットル餌に混ぜて与えています。その他、循環型牧場として①牛糞から安全で栄養価の高い堆肥をつくり、②環境にこだわった米造りに活かし、③稲から自然干しの藁をつくり肉牛の餌にしています。
 こうした手間暇を惜しまない育て方で、牛乳にも精肉類にも絶対の自信をお持ちの田原社長。TPP、嗜好の多様化、流通網の発達など、牧場を取り巻く社会環境が目まぐるしく変化する時代を、どのように捉えられているのでしょう。
 「例えば牛肉ですが、いつまでも"近江牛"というブランドにおんぶしているようでは、だんだん廃れていく可能性もあります。大切なのは、"宝牧場の肉"がええねん、と言ってもらえるようになる事やと思います。つまり、宝牧場のファンを1人でも多く獲得する事やと思います。」という力強いお言葉こそが、田原社長の自信を裏付けています。

【大きなテーマ】

次世代に向けて

 会長は、ほとんど休まれないそうです。従業員の方が昼食後に休憩を取っていると「昼休みはメシ食うための時間。食べ終わったら持ち場に戻りや」とおっしゃる方。また、田原社長がたまに休日を取ると「お前、"先月も"休んだやろ。生き物を飼ってる者には、休日は無い」という厳しいお考えの方です。
 田原社長は、酪農や肥育は勿論、お菓子作りやパン焼き、レストランの経営まで、牧場での様々な作業を独学で身につけてこられた凄い人です。でも上に出来る人がいると、得てして下の人はなかなか育ちません。個人経営規模の時には、自分が頑張ることでいくらでも成果を上げる事ができます。しかし、組織として動かしていかなければいけない規模になれば、絶対に欠かせないのが"人材"なんです。
 「いろいろとやらされましたが、決して嫌でやってないです。嫌でやってたら続きません。」「親父のやってきた事、つけた道筋は間違ってないんで、引き続き頑張りたいけど、新しい事業を担うべき人材を育てられてないのが、目下の、これからへの大きなテーマですね。」と熱く語る田原社長は、やっぱり"おもろくて魅力あふれる"人やと実感!
 皆さんも、朽木へ出掛けて綺麗な空気を満喫し、美味しい焼き肉をよばれ、ソフトクリームに舌鼓を打ってきてください!

「朽木 宝牧場」

http://www.cowcowfarm.com/
〒520-1414 滋賀県高島市朽木宮前坊842
TEL.0740-38-2729 FAX.0740-38-2766

朽木 宝牧場 朽木 宝牧場

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